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「……挿れる」 稜がアナルプラグをローションで濡らしたものを手に、橙里の尻をぐっと掴んだ。親指が少しだけ後孔にくい込んだ。 「ぁ……あ……はぁあっ……!」 指よりもやや大きいそれがゆっくりと侵入してくる。襞を押すように刺激され、身体が歓迎した。 それは稜にもわかったようで、息を後孔に吹きかけてきた。その反動で腰が揺れる。 「んっ、やあ……」 「中動いてるぞ。……淫乱め」 稜が抽送する速度を早くした。その所為で水音はより大きくなり橙里の喘ぎも大きくなった。 いつもはうっすらとしか見えないものの、今は部屋の明かりまでついているため稜からはなにもかも丸見えだった。 数を重ねるたびに橙里の喘ぎは色を増し、そこら辺の女よりも甘い声で鳴くのであった。

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