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そういえば、今日会う予定だった友人も顔が整っていた。
やはり似たもの同士だと気が合うのかもしれない。
「もう行く?」
「ああ。苦しくなったらすぐ連絡しろよ」
「……うん」
「……苦しくならなければそれが一番いいんだけどな」
正直、すぐ誰かが来れない状況なのは辛いし不安になる。
熱を出すと軽いパニック状態に陥り、自分でもコントロール出来ないのだ。
橙里だって出来るなら稜に迷惑をかけるようなことはしたくない。でも、こればっかりは子どものときからの治らないものなのでどうしようもなかった。
稜に頭を優しく撫でられ、目を閉じる。稜が出て行った気配がしてからまた目を開けた。
真っ白な天井だけが視界に入り、ここに稜の温もりはないということを示唆されているようだった。
──こういうときに限って、寝れない。
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