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「ももさんって、稜さんのどういうところが好きなんですか?」 「そうやな……決められへん。全部が好きやから」 「甘いですねー。やっぱ顔も入る?」 「当たり前やろ? あんなイケメン、僕今までに見たことないわ」 特に関西弁、ということは意識せずに戸園の口調に合わせていく。やはり関西弁は喋りやすいと思っていると、何故か戸園の顔がどんどん緩んでいった。 「……どーした?」 「いや……正直、かわいすぎてあかんです」 「はっ?」 「結構ぐらって来ました。それで稜さんに迫ってみれば抱いてくれるんちゃいます?」 「……」 戸園が包み隠さず言い過ぎて、聞いているこっちがぐらっと来る。 この口調で迫るなんて、どう言えばいいのだろう。 「どんな感じ?『したいんやけど、ええか?』……みたいな?」 「あーうんうん! めっちゃええです! 稜さんも関西弁喋れるんですか?」 「喋れないこともないと思うけど……どうやろ」 「関西弁の影響残ってますね。早速使ってみたらどうです?」

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