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出したことのないような声を出した橙里に、稜が驚いたように動きを止める。
「……えっろ」
そう呟いてから橙里の尻肉を鷲掴み、後孔の入口を広くさせてから更に深く挿れてきた。
──頭がおかしくなりそう……
もしかして、稜のものはこれ以上に大きい快感を与えてくれるのだろうか。──だとしたら。
戸園のあの言葉が蘇る。
『抱いてーって言えばええんちゃいますか?』
抱いて。そう言ったら、稜は抱いてくれるのだろうか。橙里のわがままを聞いてくれるのだろうか。
稜の顔は見えない。稜は今、どんな気持ちで橙里に快感を与えているのだろうか。
どうしよう。待てない。
日に日に稜に抱かれたいという思いが増えていく。いつしか、この思いが肥大化して暴走しそうで怖い。
好きすぎて辛いとは、まさにこのことだろう。胸が強く強く締め付けられる。
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