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「……おい」 「んっ……?」 目を開けると、稜の顔が視界に入る。それと同時に眩しすぎる朝日が目を痛めつけ、目を覚ますことを妨害してきた。 「早くしろ。遅れるぞ」 「あ……うん」 稜が寝室を出て行く。小さな机の上には昨日使った玩具が置かれていて、丁寧に洗われていた。 ──やってしまった。 性欲に抗うことが出来ず、それを処理しようとしてたところを稜に発見され、結局稜の手によってそれを発散する羽目になった。 気まずいし、獣にでもなった気分だ。 「……どうしよ……」 稜と普通に接しられる自信がない。今までは別にこういうことをしても普通にいられた。でも、何故か今日は通常通りに出来ない。 稜にどう思われているのかが怖い。きっと、何故自慰していたのか気になっているのだろうが。

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