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「……稜」 「なんだ」 「舐めていい……?」 何回かキスをして、稜が反応しているのを確認してからそう申し出た。 稜は早く突っ込みたいだろうが、橙里だって出来る限り稜のことを気持ちよくさせたい。 そんな橙里の願いが通じたのか、稜が苦笑してベッドの縁に座った。『していい』という合図なのだろう。 橙里は稜の後を追いかけるようにベッドから降りて稜が足を開いた隙間に入り込む。 「……いいってことだよね?」 確認するように聞くと、稜が頭を撫でてきた。 「俺が勝手にしたいようにしても嫌だろ。少しくらいおまえのわがままも聞く」 「……うん……んぐっ」 さりげなくぐっと頭を押され、つい稜の股間に顔がぶつかってしまう。 「……おい」 「稜……おまえわざとだろ」 「ちげえし」 そのままファスナーを下に下げ、ズボンを緩めようとすると稜が手際よく尻を浮かせてズボンを緩めた。ついでに下着も緩められ、反応した雄が勢いよく出てきた。 口淫をするのは久しぶりだ。

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