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ゆっくりと先端から口に含んでいく。独特の苦味が口中に広がるが稜のものだと思うと全然不快感がない。 二度と下手なんて言わせない為、あれから少しだけ練習した。 くちびるで屹立をぐっと挟み、舌で先端をくりくりと抉るように動かす。すると、稜が「ふ……」と息を漏らした。 「……上手くなったな」 「ん」 咥えたまま顔だけを上下に動かす。当然その間も口淫をやめない。 もっと奥まで咥えたくて、顔を稜の方まで近付ける。さすがに稜も慌てたのか、橙里の頭を押さえてきた。 「っおい……無茶すんな……、っく……」 稜の気が緩んだであろう瞬間に強く音を立てて吸った。すると、珍しく稜が快感に耐えられないような声を出す。 その声をもっと聞いてみたくて屹立から口を離し、屹立の真ん中辺りに甘噛みするようにくちびるを添える。 ふと稜の顔を見てみると、やや汗ばんだ顔で橙里のことを見つめていた。 稜の屹立の近くに顔を寄せたままにやっと笑うと、稜も口角を上げる。 あと少しで稜が達すると思いもう一度咥えようとすると急に身体を持ち上げられる。 「ふぇっ!?」

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