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「……挿れて欲しい?」
「うん……」
「じゃあ、ちゃんと言って。誰のなにをどこにどうして欲しいのか」
稜が悪い笑みを称えた。
橙里の顔がその言葉を理解するのと同時に瞬時に赤く染まっていく。
「ぁ……えっ……と」
「ん」
「稜の……大きいやつを……ここに挿れてください……」
後孔の入口を両手で広げ、稜の顔を上目遣いで見る。
稜の顔がみるみる内に雄臭くなっていき、短く告げた。
「──合格」
そう稜が言ったのと同時に、後孔に熱いなにかが入ってくる。稜の屹立だ。
「はっ……! あ、あ……!」
無理やり押し広げて入っていくというより、広がっている空間にぴったりと稜のものが嵌る感覚だ。
だから一切痛みなどないし、それどころか。
──めちゃくちゃ、気持ちいい……
つっかかることなく奥まで入り、一通り中まで入ったのか稜が息を吐いた。
「ん……これ、で……全部?」
「ああ」
稜が更に奥に挿れようと腰を近付けてきた。
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