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「すげ……中が悦んでる」
「はっ……あ、ん……」
稜がゆっくりと抽送を開始した。稜が抜こうとすると中が逃がさまいと稜を締め付けるのがわかる。
そんな感覚が甘美に快感として橙里に伝わり、甘い刺激を与えた。
「ひあっ……ああっ!!」
「やっと、入れた」
稜が恍惚とした微笑を浮かべ、髪を掻き上げる姿にさえ反応する。奥がきゅんと疼いたのは稜にも伝わったらしく、眉間に皺を寄せた。
ふと、自身の恥部を見てみると稜のものが埋まっているのがわかる。
本当に繋がっていた。
──僕……稜とセックスしてる。
その悦びに浸っていると稜が勢いよく腰を動かし、最奥に屹立を無理やり挿れた。
「はぁうっ! あっ、深っ……!」
シーツをぎゅっと掴み、口を大きく開けて喘いだ。鮮烈過ぎる快感と身体が稜を歓迎している幸福感で全てがいっぱいになり、橙里はあっという間に快感の淵へと追いやられた。
「は、ああっ、どうしよ……ぼくっ……!」
「っ……!」
もう一回ずちゅっと大きく音を立てて挿入ってきたその衝撃で、橙里は呆気なく達してしまった。
白濁が噴き出て、真っ白な腹に飛沫する。
稜は橙里が達したことに驚いているようだった。
「……触ってないのにイったのか」
「あっ、ちがっ……」
「かわいいよ」
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