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「瀬島さん……樹とヤった?」
「ぐっ……そうだよヤったよ!」
「……お疲れ様」
瀬島と矢本では十歳以上違うので、体力には大きな差があるのだからそれは大変だろう。それより、瀬島の髪が黒色になっている。きっと矢本に言われて変えたのだろう。
「瀬島さん、黒髪似合ってるよ」
「今言う!?」
羽村と苦笑しながら瀬島を見ていると、その苦痛の元凶である矢本がやってきた。
「あ、百川さんおはよ」
「おはよう……おまえ、やり過ぎ」
「やっぱり? てか、あんたはやったの? セックス」
「した」
「えーっ!?」
羽村が驚きの声を上げた。瀬島も驚いたのか大きく目を見開いている。
矢本は絶句したようで口に手を当てたまま固まった。
おまえが聞いたんだろ。こっそりそう思う。
「……え……なんでそんな楽そうにしてんの?」
「いや、だって辛くないし。稜が気遣ってくれたのかな?」
「歳の差なのかなー……それともももちゃんがただ単にすごいだけ? 俺もすっごい痛いのに」
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