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稜さんの憂鬱6

「……うーん、なんか変な味がする」 「大体こんなもんだろ」 橙里に半分飲ませ、その残りを一気に飲み干した。 もうお互いに裸で、風呂上がりのため存分に橙里の身体を堪能することが出来る。 あれから何度か身体を繋げたが、橙里の反応は毎回稜のことを興奮させる。 かわいい。 その一言に尽きる。 橙里が未だに精力剤の味に首を傾げているところで、キスをした。 やはり何度もしていると慣れるもので、稜の舌の動きに合わせて橙里も舌を動かしてくる。 しかしいつもと食いつきが違う。 早速効いてきたのかもしれない。既に男の象徴である雄が反応している。 稜はこういうものにはめっぽう強いので中々効かない。だが、全く効果がないわけではないのだ。 キスを終え、橙里の顔を見てみると既に目をとろんとさせている。少し効き過ぎではないのだろうか。 「んっ……稜、触って……」 橙里がそう言ってきた。ここで焦らしてみるのもいいだろうが、今日は純粋に快感に従っている橙里が見てみたい。

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