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稜さんの憂鬱7

既に透明な蜜を垂らしている先端をぎゅっと握ると、橙里の身体が大きくびくんと跳ねた。 それと同時に甘く鳴く。 「はぅっ……なんか……んっ、あっ!」 ──これは、すごいな。 扱けば扱くほど、蜜がぐしゅぐしゅと溢れ出してくる。 最近、やりすぎて蜜の量が減り気味だったがやはり身体はまだ若い。 「あんっ、は、ぅ……ああっ!」 面白いほど稜の手の動きに合わせて喘ぐ。本当、自分の好みぴったりすぎる人間だ。 細い腰に、真っ白な肌。整い過ぎた顔と比例する名前。 堪らない。 「気持ちいいか?」 「ぁ……きもち、い……んっ、はぅっ! あっ!」 こういうときだけ素直だ。いつもは自分の気持ちをそこまで表に出さないくせに。 稜は口角を無意識に上げる。 橙里が酔ったあの日からそこまでお酒は飲ませていない。その為素直な橙里が見れるのはかなり貴重だ。

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