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稜さんの憂鬱10

エアーズロックの上でかわいいと大声で叫びたいほどかわいい。 精力剤の所為なのか自分が狂ったからなのかわからないが、頭が本格的におかしくなってしまったようだ。 「はぅ、んーっ、ああっ!」 「わかる? ぐじゅぐじゅしてんの」 わざと擬音を使ってそう言ってやる。すると、橙里の耳がみるみるうちに赤く染っていき、くたりと項垂れたように全身の力を抜いた。 シックスナインをして橙里の後孔を舐めても面白いが、さすがに今の橙里にやってしまっては自分も橙里もおかしくなるのでやめておく。 その代わり、少し面白いことでもしてみよう。 きっと精力剤が身体中に回った頃だろうから橙里も正常な判断が出来ないはず。 「そろそろ挿れる」 「あ、じゃ……」 「橙里の好きなように動け」 ベッドに背中を預け、顔を上げた橙里のことを見上げる。 きっと理解しただろうから、あとは橙里の行動を見守っていればいい。 しばらく橙里は思案しているようだったが、観念したのか稜の上に跨った。 「体重全部預けていいから」 「……ん……」 稜に言われた通りに橙里がぐっと体重をかけてくる。腰を上げ、稜の屹立を掴んでからゆっくりと腰を下ろしていった。 さあ、思いきり乱れてくれ。

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