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青天の霹靂 3
ドンッ───
「うわっ!!」
下から突き上げられる感覚にばっと目を見開く。何が起こったか分からない、それでも大きな音と共にそれは続いた。
ドンッドンッ
ガタガタガタガタッ
ガガガガガガガガガガガッ
ガシャンッ────
凄まじい揺れ。
色んな物が落ちる音。
「地震!?」
やっと状況が理解できても、ベッドにしがみつくのが精一杯だ。
ガシャンッバチッバチバチッ───
「うわぁ!!」
電気が落ちてきて火花が散る。
このままではまずい!!
大きく揺さぶられる中、壁にぶつかりながら必死に玄関の方へと向かった。
「い゛っ…!」
途中、割れた皿が足に刺さる。
それでも、
早く、早くっ!!
逃げなければ…!!
飛び込むように、玄関のドアを開けた瞬間、凄まじい音と共に視界が真っ暗になった。
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