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4LDK南向きオートロック公園隣接駅至近商店街まで徒歩8分(4)*

 優ちゃんはオレの脚の間で膝立ちになり、硬く立ち上がる己の欲望をオレに見せつけながら薄膜で覆う。さらにそこへローションを塗りつけ、オレの窄まりへ先端をくっつけた。 「いいか?」 「来て」 優ちゃんはオレの顔を見ながら、ゆっくりと侵入してきた。  焦れったいほどの丁寧さで、じわじわと内壁を押し広げられる。それだけでも腰が融解しそうな快感に襲われる。 「ああっ、ああっ」  オレが意識的に身体を緩めようと息を吐き続けている間、優ちゃんは哲学者のような難しい顔をして腰を進め続けた。 「あと少し。慈雨、もう一度息を吸って、ゆっくり吐け」 指先で頬を撫でられて、言われた通りにするオレの動きに合わせ、優ちゃんは再び哲学者のような顔をした。  ようやく二人の隙間がなくなったとき、優ちゃんがほっと息をついた。 「全部入った」  その声は嬉しそうで、ついオレも笑顔になる。両手を広げると、優ちゃんはオレの腕の中へ倒れ込んできた。 「慈雨の体温で溶けそうだ。気持ちがいい」 「いっぱい気持ちよくなって、優ちゃん」 「ああ。お前も一緒に」 「うん」  優ちゃんはオレの顔の両側に手をつき、すぐ近くでオレの顔を見ながら、からかうように腰を揺らす。 「んっ、あんっ! あっ!」 優ちゃんに躾られているオレは、軽く突き上げられるたびに鼻から抜けるような声を出してしまう。 「あん……っ。あん、あん、あん」 「いい声だ。もっと、もっと聞かせてくれ。俺を煽って。何もかもわからなくさせてくれ」 優ちゃんはさらに深くオレを穿った。 「ふわっ、優ちゃん……」 快楽に緩む顔が恥ずかしくて、思わず手の甲で隠すのを、そっと外されそのまま手をつながれた。 「見せてくれ、慈雨。もっともっと興奮したい。俺の腰を止まらなくさせて」 甘えた声で言い、さらに腰を砕けさせるベルベット・ムスクのような声を出した。 「お前に溺れたい」 オレの延髄まで痺れさせてから、優ちゃんは起き上がり背筋を伸ばす。目を閉じて息を詰め、本能に身を任せた律動を始めた。  規則正しく突き上げられて、その度にオレの身体には、金色の蜂蜜みたいな快感が溢れ広がってゆく。  蜂蜜のように甘く濃厚で痺れるような快感が、粘膜が擦れ合うたびに湧いては広がり、湧いては広がって、徐々に身体の中で水位を上げていった。  ペニスの先までピリピリして、もう気持ちのいいことしか考えられなくなってきて、快楽を得るためならどんな恥ずかしいこともすると懇願するような思考に支配される。 「ゆ、優ちゃん……。ああ、もう……」 「待ってくれ、慈雨。俺も一緒に……」  優ちゃんは肉食獣のように疾走を始めた。  快感の波が静まるより先に新たな波に襲われ、息継ぎするタイミングもわからないような渦に巻かれる。 「もっと、もっとして!」 達することしか考えられない身体になって、オレは優ちゃんに揺さぶられ、空へ放り出されるように絶頂した。 「ああ、ああ、慈雨。俺も……っ、あああっ!」   俯いて思い詰めたような顔で動いていた優ちゃんが、水面に鼻を上げて息継ぎする鯉のように顔を上げた。 「いくっ、いく……っ」 泣きそうな声で訴え、その直後に全身を震わせて、びくびくと身体を震わせた。 「はあっ!」 優ちゃんは神様に抱き取られるような恍惚とした表情で天井を振り仰ぎ、さらに数回身体を震わせてからゆっくりオレの上に倒れ込む。乱れた呼吸を繰り返し、整うとざっと後始末をしてオレの隣に横たわった。  オレは汗ばんだ優ちゃんの身体に抱き締められ、髪にも顔にも唇にもたくさんのキスを受ける。 「ありがとう、慈雨。とても気持ちよかった。お前も、ちゃんと気持ちよくなれたか?」 「うん。いっぱい気持ちよかった」 返事を聞いた優ちゃんは笑顔になって、オレを抱きしめた。 「愛してる。大好きだ」 「オレも優ちゃんのことだーいすき。愛してる」 「少し休んだら、もんじゃ焼きを食いに行こう」 「うん!」 オレの笑顔を見た優ちゃんは安心したように欠伸をし、睡魔に身を任せて眠りに落ちた。  その腕に抱かれていたオレも、規則正しく上下する胸の動きに誘われて目を閉じた。

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