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ベッドへ
急に抱き上げられて寝室に移動する。
突然のお姫様抱っこに動揺してしまった。まさか抱きかかえられるなんて思ってなかったし、そもそも俺の方が背が高いんだ。思いもよらない先生の力強さにときめいてしまう自分が恥ずかしかった。
優しくベッドにおろされ、先生が俺の上にのしかかる。
このドキドキしている心臓が飛び出してきそうだった。
先生の手が服の中に入ってくる。俺は先生にされるがまま……緊張と恥ずかしさに体が動かなかった。
不意に先生に乳首を抓られて変な声が出てしまう。声が出ちゃうの、女みたいで凄く嫌なのに……
「ここ……気持ちい?」
吐息まじりの先生の声が耳元で聞こえ、俺はゾクゾクしながら首を竦めてなんとか頷いた。
「耳も弱いの?……可愛い……志音 」
耳も弱いんじゃなくて、先生だからダメなんだ。
俺を弄っているのが先生だから……
好きな人に触れられることがこんなにも心地よく気持ちがいいなんて初めて知った。本当にどこもかしこも感じすぎてしまって、どうしようもない。
おかしくなってしまいそうで怖いよ……先生。
変な声をあげないように俺はギュッと唇を結ぶ。快感に支配されないように先生の首にしがみついた。
先生のぬくもり。
先生の匂い。
先生の息遣い……
それらを全身で感じ、体中があつくなる。
少しずつ上体を起こした先生は、俺の両頬へ手を添えて噛み付くようにキスをしてきた。
「ん……んっ…… 」
俺の中で先生の舌が暴れる。
乱暴に舌を絡みとられ吸い付かれ、俺は堪らず先生の肩にしがみつく。先生の手が俺のスウェットのズボンの中に入ってきて、躊躇なく触れてくる。
「あぁっ!…… せんせ…… 待って」
……恥ずかしかった。
触れられる前から、もう既に俺はそこを硬くして、我慢出来ずにいやらしい汁で先端を濡らしていた。グチュグチュと音が聞こえてきそうなくらい、先生は手の平を使ってその先端を撫で回す。
「あん……ひぁっ………やっ……やめて……そんなにしないで…… 」
俺は恥ずかしいのと気持ちよすぎるのとで声を抑えることも出来ずに、ただただ先生にしがみついた。
「こんなにしちゃって……可愛い」
ニヤッと笑った先生に、ズボンやらスウェットやらを脱がされあっという間に全裸にされた。
ヤバい……
こんなに恥ずかしいとは思わなかった……
下着一枚の姿で俺のことを見下ろす先生。異常に恥ずかしくて思わず両腕で顔を隠した。
「隠してんじゃねえよ……」
そう耳元で突然囁かれ、腕を捕まえられる。
あっ……
先生も鍛えてるのかな? 初めて見る先生の体……
引き締まったいい体に思わず見惚れる。先生はそんな俺に優しくキスをしてから胸に吸い付いてきた。
「あっ…… 」
先生は舌で舐りながらあいてる手は俺の下腹部へと下りてくる。
いつの間にかローションを纏った指先が、ペニスの根元から更に奥へといやらしく這ってきた。
「あっ………やっ、あっ……あ…… 」
先生の指先がゆるりとアナルへ侵入してきて中で蠢く。緊張で少し体が強張るけど、耳元で「怖がらないで……」と優しく囁いてくれたから、俺は小さく深呼吸して身を委ねた。
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