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名前
不意に突き飛ばされた志音は、驚いた顔をして俺を見ている。
……欲に抗えずやり過ぎてしまった。
驚く志音を気にせず俺は跨り、頬を撫でた。
「今日は俺の好きにしていいんだよね?」
そう言うと、志音は真っ赤な顔をして頷いた。
従順過ぎて可愛い──
俺は堪らず志音の唇を軽く啄む。小さく志音の体が反応し、だんだんと火照ってくるのがわかった。
揃いのバスローブを脱がせ全身を見下ろすと、志音は恥ずかしそうに目を逸らした。少し乱暴な俺に困惑している表情を見せるくせに、志音のそこは完全に勃起していた。
「……感じてるの?」
若さいっぱいに目の前に反り立つ志音のペニスを俺は手で払ったり揺さぶったりして弄ぶ。その都度志音は感じてしまうのか小さく吐息を漏らし腰をくねらせた。
「や……恥ずかしいから、それ……やめて 」
自分の顔を手で隠し小さな声で俺に言う志音の腕を掴み上げ、全身を舐め回す。真っ赤になって恥ずかしがる志音に否応にも加虐心が湧き上がり、俺は興奮しきりにその体に舌を這わせた。
「はぁ……んっ、やっ……あっ……あ……んんっ……先生っ 」
ビクビクしながら声を漏らす志音。
志音は俺の事を学校でも二人きりの時でも「先生」と呼ぶ。 恋人同士なのに、こんな淫らなことまでしているのに……それは俺にとって距離を感じてしまうことだった。
志音の耳を甘噛みし、熱り勃つそれを荒々しく扱く。
「おい、陸也だ……先生じゃなくて陸也って呼べよ……」
志音は俺の囁きに更に大きく喘ぎながら、息絶え絶えに「陸也さん」と切なく漏らした。
「あ……あっ、陸也……さん、んっ……あっ…… 」
喘ぎ声と共に俺の名を口にする志音。その口から漏れる自分の名前に喜びが湧き上がる。俺はわざと音を立てながら胸に吸い付き、志音の顔を盗み見た。
「ひぁ……やっ……そんな風にしないで……恥ずかしい……陸也……さん…… 」
「恥ずかしいなら見んなよ……」
そう言って俺は志音の体を転がし、うつ伏せ寝にさせた。
「あっ!……待って……ひぁっ!」
腰を持ち上げ両手で双丘を開き舌を挿し入れる。
「やだっ! 先生っ……それやだっ、舌いれないで……んんっ」
じたばたと抵抗する志音の尻を軽く叩くと、可愛く吐息を漏らし大人しくなった。
「先生、じゃないだろ!」
舌で志音のアナルを舐りながら、前に回した手で志音自身も緩々扱く。枕に顔を埋めた志音が小さな声で「陸也…」と呟いた。
ローションを手に取り撫で付ける。ゆっくりと指先を挿入させるとまた可愛い声で志音が喘いだ。
「んっ……んっ、あっんっ……陸也……さん、だめ、気持ちいい…… 」
少しずつ解れていく志音。
指を奥まで挿れたまま、俺は志音を振り向かせ唇を貪る。息を荒げ体をビクつかせる志音を背中から押さえつけ、挿入させてる指を増やした。
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