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ギャップ
「あっ……あぁ……りく……や、さんっ……んっ、 んっ 」
ベッドに突っ伏して俺の名を呼ぶ志音に堪らなくなる。
志音のいいところを執拗に弄り倒すと志音の中もビクビクと締め付けてきた。
今日は俺の言うことを聞いてくれると言っていた。恥ずかしがりながらも従順に俺のやりたいようにやらせてくれている志音。でもきっとこれを言ったら嫌がるだろうな……
俺は横になり、志音の尻を叩く。
「志音、自分で挿れてみ……自分で俺の上で気持ち良くなれ 」
俺がそう言うと、案の定顔を上気させ首を振った。
「やだ、恥ずかしい……」
「ほら……俺の言う事聞くんだろ? 俺を気持ちよくしてくれよ。志音」
「………… 」
小さく首を振る志音に俺は意地悪くわざと強い口調で命令した。
「いいから早く乗れ!」
「んっ!……うん」
志音はおずおずと俺の上に素直に跨り、自分のアナルに俺をあてがう。
俺は腰を動かしたいのをグッと堪え、志音の中に俺のペニスが沈んでいくのをじっと見つめた。
「んんっ……陸也さんっ……んぁっ……あ……入った? はぁ……んっ 」
俺の上で悩ましい顔をして志音が喘ぎながら腰を落としていく。
俺はそんな官能的な志音の表情を眺めていた。
「んっ!」
大きく喘ぎ、ヂュブッと卑猥な水音を立てて最奥まで志音の中に沈みこむ。志音はもう今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「はぁ……陸也さん……入った……どうしよう」
「ほら、自分のいいところをあてながら腰振れよ……俺は何もしねえよ? 志音の好きに動いて俺も気持ちよくしろよ」
そう言うと、志音は口を真一文字に結び、真っ赤な顔をしてゆっくりと腰を浮かせた。
もう少しだけ、もう少しだけ恥じらう志音を見ていたい。でも、きっとこれ以上意地悪をしたら気を悪くするだろうと思って大人しくしていた。
志音はキュッと目をつむると、浮かせた腰をゆっくりと落とす。
「はあぁぁ……ん 」
可愛く吐息を漏らしながら、その動きを一人繰り返す志音。
一生懸命に快感を拾い、恥ずかしそうに喘ぐ姿が堪らなくイヤらしくて可愛い……
「あぁ……んっ……んぁっ、あぁ…‥あ」
俺の言う通りに、ぎこちなく俺の上で腰をくねらす志音が可愛くて、俺は起き上がりそのまま抱きしめた。
志音の吐息が俺の耳にかかる。やっと俺が動いたことにホッとしたのか志音はぎゅっとしがみついてきた。
「志音……いい子だ……もういいよ。今度は俺が気持ちよくしてやるから」
俺の上に座ったままの志音をそのまま抱きしめ、下から腰を突き上げた。
「あぁ! ……んぁっ、やっ……あぁ……ぁっ、あぁ……んっ…んっ… 」
グチュグチュと卑猥な音を立てながら、俺は志音の中に打ちつける。
「んっ……志音……どう?……はぁっ……気持ちいい?」
志音を抱き抱えたまま、俺は耳元、首筋を甘噛みしていく。
お互いの汗ばんだ肌が吸い付き、熱く心地良かった。
「あぁ……ん、陸也さんっ……」
志音が俺の名を呼びながらキスを強請る。
舌を突き出し絡め合いながら、俺は堪らず志音を押し倒し、律動を早めた。
志音の腰を上げ、上から突き刺すように腰を打ち付けると、志音のいいところに当たるらしく、志音は一際大きな声を上げる。
「あ! やっ! ……ダメっ! ……ひぁっ! ……んんっ、んっ……んぁっ!」
その志音の声に俺も昂りが増し、もう手加減が出来なかった。
「あぁ……陸也さん、んっ……んぁっ、キスして……んんっ……せんせっ!」
志音が目に涙を浮かべ、俺の頬に手を添える。
俺は志音にこたえるよう、何度も角度を変えては志音の唇を貪った。
「ん、んっ……ん……んっ」
やべ…
志音が可愛すぎてもう俺は限界に近かった。どんどん中心に熱が集まるのがわかる。
「……ん、志音……イキそう、んんっ…… 」
俺は志音を力一杯抱きしめ、更に腰を打ち付ける。
「あぁぁ!……んぁっ、ん……ん……んっ、ん……いくっ、陸也……イって!……んんっー 」
ギュッと締め上げられ、そのまますぐに俺は志音の中で果ててしまった。
少しの間、志音に抱きついたまま余韻に浸っていると、笑顔の志音が俺の頬に何度もキスをする。
「どきどきして、すごい気持ちよかった……陸也さん、やっぱりエロい……俺、後ろだけで イけちゃった…… 」
そう言いながら、志音は両手を口にあててクスクスと笑う。
「……なに?」
不思議そうな俺をチラッと見ると「ふふ……陸也……だって。名前で呼ぶの、猛烈に照れるね 」上目遣いで俺を見てそんな事を言うもんだから、俺も猛烈に照れてしまった。
「ほら……やっぱり。せん…あ、陸也さんはさ、可愛いよね。そんなに照れちゃってさ。エロい時とのギャップが凄いよ」
志音に抱きつかれ、俺は恥ずかしくて目を合わせることができなかった。
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