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志音のペース

艶かしい顔をして、俺に跨り見下ろしてくる志音…… 上半身のスウェットの下から手を這わせ弄ってくる。強くもなく弱くもない、微妙な力加減で脇腹や腹、臍のあたりを触れてくるのがこそばゆかった。 「ん……志音、それ擽ったい……んっ 」 クスッと笑い「わざとだから」と舌を出す。 そのうちにググッと上まで捲りあげられ、脱がされてしまった。脱がされるといっても、手錠のついている手首まで。そのまま腕を上にあげさせられ、志音は俺の首筋から乳首、脇腹や脇の下まで舐め回してきた。 「ふぅっ……うっ……んっ……」 ここまでくると擽ったいという感覚ではなく、ぞわぞわと快感へ変わっていた。 「陸也さん……こんなになってる。凄い……ねえ、触って欲しいでしょ? どうして欲しい? 言ってみて」 志音は敢えてそこには触れずに、内腿の辺りを触ってくる。 いつも俺が志音に言ってる事、まんま俺が言われてる。下着の中で窮屈しているそいつをどうにか解放して欲しくて俺は腰を揺らした。 触れて欲しい…… 「陸也さん? ……ちゃんと言わないと。ちゃんと言えたらご褒美あげる」 俺の耳元で吐息をかけながら志音が囁くもんだから、ぞわぞわしてしまい思わず俺は身震いしてしまった。 「……早く言ってよ。陸也さん」 今度はそう言って、硬くなったそこに口を近づけ俺を見る。 「志音、触って」 俺は堪らず志音に言った。 志音はにこっと笑い俺の下着に手をかけると躊躇なく一気に脱がせた。 恍惚の表情で志音は俺の勃起したペニスに手をかけると、愛おしそうに先端部にキスをする。 「んっ……」 ビリっと快感が走り、思わず声が上がってしまう。 そんな俺の反応を見て嬉しそうに咥え込む志音。ゆっくりと舐られ、いつもとまるで違う志音の雰囲気に思いっきり充てられてしまった俺は、否応無しに快感がどんどん膨れ上がってくる。 「んんっ……志音、気持ちいいって……志音も脱いで…… 」 俺は志音の綺麗な裸体を見たくて、さっきからバスローブを脱がせたかった。でも手の自由がきかないから志音が脱ぐのをずっと待っていた。手首で丸まってるスウェットが邪魔臭くてしょうがない…… 志音は俺のを咥えたまま、器用にバスローブをスルスルと脱ぎ捨てる。 「これで……いい?」 志音が赤い顔をして俺に聞いた。 「下も脱げよ……ちゃんと見せろ」 俺の強目の口調にピクッと肩を震わせ、志音は自分でおずおずと下着も下ろした。 「もう、陸也さん……また意地悪になってきた」 志音は俺を睨むと、自分の硬くなったそれと俺のを一緒に掴み緩々と扱き始める。お互いの先端から溢れ出てる物でグチュグチュと卑猥な音が響き、それと共に志音の甘い吐息も顔にかかる。 「んっ……ん、んふ……んっ、陸也さん……あっ……気持ちい 」 あぁ、やっぱり邪魔だ…… 「志音、この手首の外してもらえないかな? 俺にも志音弄り回させてよ。我慢できない……」 スウェットが纏わり付いたままの両手を前に出し志音に触れると「あぁ…」と小さく呻いてから志音は黙ったまま手錠を外してくれた。

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