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安心材料

やっと両手が解放され、抑えていた欲求が爆発した。 俺は勢いよく起き上がると志音を押し倒す。 「え? ちょっ……! あっ……ん」 力一杯志音の肩を押さえつけ、唇を塞いだ。やっぱりやられっ放しは我慢できない。強引に足で志音の両脚を広げさせ、起立したペニスを弄りながらアナルに指を這わせてみた。 「もう少し解れてる?……もしかして志音自分で解してたの?」 俺が聞くと、喘ぎながら志音が頷く。 「んっ……なんだよ……待って陸也さん……あぁっ」 何を思って突然こんな可愛いことをしようとしたのだろう。俺に快くなってもらおうと自分で後ろを解してきたなんて聞いたら嬉しくて愛おしくてしょうがない。 「ひぁっ……やっ……あっ 」 「ありがとうな、志音。頑張って俺のために柔らかくしてくれたんだろ?」 俺は志音にキスの嵐をお見舞いした。ギュッと強く抱きしめたまま、志音の中に挿入する。我慢させられていた分、ちょっと抑えがきかなくなってしまったのは志音のせいだ…… 結局、俺は志音にされるがまま……ではなく、途中から俺のペースで志音を抱いた。 志音はこんなつもりじゃなかっただろうに。 いつも以上に激しく突き入れ、俺と一緒にイった志音は泣きながら俺の腕の中で眠ってしまった。 綺麗な顔をして眠っている志音。 俺が頬に残る涙の跡を指で拭うと、小さく吐息を漏らして志音の目が開く。パチリと俺と目が合うと、またお約束で顔を赤くするもんだから思わず笑ってしまった。 志音が頬を膨らませて怒ってる。 「陸也さん酷いよ! 俺……頑張ってたのに。 は、激し過ぎなんだってば! ……でも、気持ちよかった」 最後はしどろもどろに目をそらす志音。 「だからさ、いいんだよ。何を思ってだか知らねえけど、志音は俺に対して頑張んなくていいの! そのまんまでいいんだよ。あ……でも、いつもと違う志音も凄くよかったよ。ありがとな」 そう言って俺は志音の首筋にキスをした。 ほんと可愛い。 キスマークでもつけて俺のものだと顕示したい。 そんな考えが頭を過る。自分のガキ臭さが嫌になる…… 「陸也さん? もしかして俺にキスマークつけたいの? ……見えないところならいいよ。薄くつけられる? 」 俺がもどかしさを感じながら志音の首筋を何度も啄んでいたら、そう言われてしまった。 変態かよ俺、怖えな……恥ずかしくなる。 「……いいの? 仕事支障ない?」 「しばらくは脱ぐ撮影なかったと思うし、いいよ。俺も陸也さんにキスマーク……つけてもらいたいし」 照れ臭そうにそう言った志音を目の前に座らせ、胸元に軽く吸い付いた。 「ふふ、なんか嬉しいね 」 志音は愛おしそうに、極薄くついた小さな痕を指で指す。 「ねぇ、陸也さんにも付けていい?」 上目遣いで俺の事を見つめる志音がまた可愛すぎて、思わず抱きついてしまった。 「付けていい! 好きなだけ付けて! 何なら見えるとこでも何処でもいいよ」 そう言うと、嬉しそうな顔をして俺の胸に顔を埋めてきた。 「……まだ?」 結構長いこと、あっちこちチュッチュしていた志音がやっと顔を上げた。 「いっぱい付けちゃった。あ、あとここも……」 今度は俺の首に顔を埋め、キュッと吸い付いてきた。 ……あぁ、ここはバッチリ丸見えだな。 顔を上げた志音に優しく唇を重ねる。 しばらくの間、お互いの舌を絡め確かめ合ってから唇を離した。 「これで少しは安心できる? 何か不安だったからいつもと違う事をしようとしたんだろ?……大丈夫だからな。俺は志音から離れることはないから……」 俺がそう言うと、みるみる志音の瞳に涙が溜まる。 ……やっぱりな。 生い立ちのせいか、きっと些細なことでも不安になるのだろう。 俺は志音の涙に気付かないふりをしてギュッと抱きしめてやった。

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