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うやむやだけど……
スウェットの中に手を忍ばせると、わかりやすいくらいに体をビクつかせる志音。
「なんでこんなになってんの?」
硬くなった志音のそこを緩々と握ると、真っ赤な顔をして志音が目を伏せた。
「俺、怒ってたんだけどな 」
わざと覗き込むように志音を見ると、目を潤ませながら俺の顔を見て、口を尖らせ睨んできた。
「だって……陸也さんが……あんなキス、するから……しょうがないじゃん、意地悪しないでよ」
そう言って志音は俺に抱きつき、唇を重ねてきた。
志音の熱い舌が俺の口内を弄る……
そのまま志音は俺に覆い被さり、上に乗っかってきた。
しばらくの間夢中で舌を絡め合い、志音に下着を脱がされる。
……あ! ちょっと待った!
「志音、やめろ……俺、昨日帰ったまんまで風呂も入ってねえから」
昨晩は帰ってきてそのままベッドで眠ってしまったんだ。
「ん? 別にいいよ……」
志音はそのまま俺のそこを優しく握り、扱き始めた。
「んっ……ダメだって、シャワー浴びさせろって……あ、待てって、ああっ……」
志音にヌルッと咥えられ、気持ちよさに思わず声が上がってしまった。ジュブジュブといやらしく音を立てながら、志音が俺自身を舐め回す……
「陸也さん、俺別にそういうの気にしないし。それより……ねぇいい声出たね……陸也さんのそういう声、あまり聞かせてもらえないから俺、なんか嬉しい……」
そう言ってニコッと笑うと、また志音は愛おしそうに俺自身に舌を這わせた。
……いや、気にしないからって、俺が気にするわ。
でも気持ちいい……
「んぁっ……志音……いいって……んっ、やめろ、汚ねえから……あぁ… はぁぁ…… 」
口で緩々と扱きながら、上目遣いで俺を見つめる志音。わざとらしく舌を這わせて「凄い陸也さんの匂いする」なんて恍惚と呟いている。
「大丈夫だよ? 俺はさっき風呂入ったし綺麗だから……」
「……そうじゃない」
さっきまで泣いてたくせになんなんだよ。
でも、可愛いからたまにはいっか……
俺は志音の肩に手をかけると「キスして」とお願いをする。志音は嬉しそうに俺に抱きついて優しくキスをしてくれた。
長いあいだお互いの舌を絡ませ夢中で口づけを交わす……
俺に馬乗りになってる志音は、唇を重ねながら自分でスウェットを脱ぎ、俺のそれと重ねて握った。
唇を貪られ、俺自身を志音のペニスと一緒にいやらしく扱かれ、気持ちがよくて堪らなくなる。
志音に押さえつけられ扱かれてるうちに、早くも中心に熱が集まってきてしまい慌てて俺は志音の手を掴んだ。
「ちょ……ヤバいって……イっちゃいそう……んっ…」
志音はそんな俺を見て、満足そうにまた優しく唇を重ねた。
「なんか、余裕がない感じの陸也さんが……可愛くて堪らない」
そう言って志音は俺のことをぎゅっと抱きしめる。
うわ、俺恥ずかしい……
志音はローションを取り、軽く自分で解してから俺自身をあてがいゆっくりと侵入してきた。
俺はもう志音のされるがまま、身を委ねる。
志音は俺にしがみつき、可愛く吐息を洩らしながら腰を揺らした。
少し額に汗が浮いてる……
俺は志音の髪を指先で退かし、頭に手を添え優しく引き寄せた。
汗ばむ額にそっとキスをし「すげえ気持ちいい。志音、愛してるよ」そう囁くと、志音の瞳に一気に涙が溜まった。
ほんと泣き虫なんだから。
優しくまた唇を重ね、俺は志音に抱きつき上体をあげると、今度は向かい合った姿勢で強く抱きしめ合う。
「もう、怒ってないから……志音の事嫌いになんかならないから心配すんな。志音も俺のこと……好きだろ?」
ゆっくりと腰を下から打ちつけながら、俺は志音にそう聞いた。
「あん‥…あぁ、あっ、すきっ……俺も……んっ……すき……んぁっ…陸也さん……ん……」
そのまま俺たちは欲を出し合い、その後二人でゆっくり風呂に入った。
なんだかすっぽかしの理由はうやむやなままだけど……まあいっか。
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