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夕食の前に…

手首を掴まれ、強引なキスで力が抜けてく…… 「志音……愛してるよ」 ……なんだよ「愛してる」なんて擽ったい。それでも凄く気持ちがいい。 「志音、志音……大好き、 志音」 今日は先生、お喋りだな。 ソファの背に両手を押し付けられ、先生の唇が俺の首筋や耳朶を啄む。その度に背中から腰にかけゾクゾクとした快感が這うから、どうしても甘い吐息が漏れてしまうんだ。 「あ、はぁ……んっ…… 」 「志音、感じる? 耳……ゾクゾクしちゃうの? 可愛いな志音は…… 」 わざと耳元で囁くように言うと、俺の耳の中に舌を突っ込んできた。 「ひぁっ、ちょっと……」 耳はほんとダメ! 慌てて先生の拘束から逃れ、お返しに先生の唇に口付けた。 「ん、もうおしまい……ねぇ、陸也さんいつなら大丈夫? 仁奈の都合もあると思うから早めに伝えておきたいんだ」 俺がイチャイチャを遮って聞いたから、少し不満そうな顔をして先生は俺に抱きついたまま「う〜ん……」と唸る。 「俺、別に志音以外の予定はないからいつでもいいよ。特にこの先も遅くなるような仕事もなかったと思うし……」 俺の頬にチュッチュしながら先生が言う。 「ふふ……くすぐったいってば。わかった、そう伝えとくね。んっ、ちょっと……待って……あ…… 」 俺のシャツの裾から手を忍ばせてきた先生は、直接俺の脇腹を手で撫でる。 「ひぁっ……待って……あ……あっ 」 シャツはすっかり胸まで捲り上げられ、先生が俺の突起を啄んだ。 もう、イチャイチャもいいけど腹減ったよ。 「待って……んっ、陸也さんってば……あん、や……そこダメっ……ねぇ、あ……待って……」 「志音うるさい、ここ?……気持ちい?……舐めていい?」 先生の手が俺の腰から中心部へと弄る。 「もうっ! 陸也さん……スケベ……んっ、んぁっ……ねぇ、ご飯は? 俺、何か食べに行きたい……あっ…… あ……気持ちいぃ 」 ズボンの中へ先生の手が滑り込んできて、スルスルと摩られるともう俺は逆らえない。 ……もっとちゃんと触ってほしい。 堪らなくなり先生にしがみついてる俺に、先生はにやにやしながらキスをする。 「志音、気持ちよくなっちきちゃった? 飯行く前に……んっ、志音を頂いてからね…… 」 何だよそれ、言い方がまるでオヤジ。 「もう……バカみたいな事言ってないで……早く、気持ちよくしてよ陸也さん…… 」 俺は先生の瞳を見つめ、頬に手をあてキスを強請る。先生は少し乱暴に俺の口内を舌で弄り「全く……」と小さく溜息を吐いた。 「嫌がってたくせに」 「んっ、ベッドいこうよ……あん、陸也さん……んっ 」 俺がそう言うと、先生はまた俺をお姫様抱っこして寝室まで連れて行ってくれた。 そしていつものように少し乱暴にベッドに下ろされ、俺は先生に腰が怠くなるほどたっぷりと愛された。

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