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愛の爆弾8

そんな言葉を浩志に投げつけても、俺の片脚を持ち上げてイチモツを挿れてくる。 「もう、やだ!浩志の馬鹿野郎!いつも、俺が嫌って事ばっかして!」 俺を見下ろす浩志を見上げて睨みつけ………るつもりが視界があやしい。 なんか、俺は泣きそうだった。 「い、一緒に住んでるのにスレ違いばっかで、家事も俺ばっか………本当は浩志、家事出来るくせにさ、俺よりオムライス美味く作るくせに、何でいつも、俺ばっか………靴下とか丸めるし、服脱ぎっぱなしだし、き、今日だって休み久しぶりに合ったのにさ、こんな……ひっく、」 って、文句言いながら俺ってば、何、泣いてんだよ! 「言い訳くらいしろよ、ばか!」 浩志は黙って俺を見ているだけ。 もしかして、もう限界なのかな? なんて、マイナスを考えていたら浩志は俺の手を掴み、薬指に何かを嵌めた。 霞む視界でみたソレは、 「ゆびわ」 銀色に光る指輪。 「今日なんの日かミナミは忘れてるだろ?」 浩志は真顔で俺を見下ろしている。 なんの日? えっ?誕生日は互いに冬だ。 同棲始めた日は遠に過ぎてる。 なんの日? 俺は分からないと首をふる。 「ミナミが俺に告白してきた日だよ。」 そう言われ、記憶の画像がスコンと脳裏に現れた。 「オレ、浩志が好き」 思い切って告った日だ。 「思いだしたか?」 そう言われ頷く。 「その時に、3年続いて、同棲までこぎ着けたら結婚しようか?ってお前が言ったんだ!」 おっ…………まじですか!! ぶ、ぶっちゃけ、 あの時は飲んで勢いで……勢いつけなきゃ告白できなくて、浩志に迫ったんだ。 まさか、そんな事まで俺って言ってたのかああああ!! まさか、覚えてませんとか言えない。 「今日がその日なんだよ」 浩志はそう言って微笑む。 怒っていると思ったのに、目の前の浩志は優しく笑ってる。 「家事はなあ………お前が健気に率先してやるから、可愛くてずっと見てたいって思ってたんだよ。俺の為に食事作って待っててくれたり、洗濯をブツブツ言いながらしてくれたり……本当に可愛いなあって」 「な、なんだよソレは」 「休みもさ合わなくて、エッチ……あんま出来なかったからさ、俺だってたまってんだよ!」 浩志は俺にキスをしてきた。 もちろん、受け入れる。

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