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愛の爆弾9

浩志のキスは優しかった。 唇が離れると、 「オムライスはミナミが好きだから特訓したんだよ。知り合いにコックがいるから教えてもらってさ、夕べも結構遅くまで頑張ってたら遅くなった」 照れくさそうに笑う。 なんだよ、ソレは…… 俺ってば、 ほんと、俺ってば、 ごめん、浩志。 「ミナミ、家族になろう」 その言葉に福山か!と突っ込みをしたかったが、結婚しようと言わないのが浩志らしくて、 「うん」 と返事した。 「んじゃ、合体していい?俺、めっちゃ我慢してんだけど?」 浩志はイチモツを押し付けてくる。 こ、こんな時まで浩志ってば! 「手をほどいてよ」 手をほどいて貰って浩志に抱きついた。 「愛の爆弾投下させてもらうぜ?」 耳元で囁かれ、 「ぜ、全力で受け止めます」 返事をかえした。 その後は、どうぞご想像ください。 ◆◆◆◆◆ それから、また、浩志は俺に世話焼かせるけど、 全然嫌じゃなくて、むしろ楽しい。 「ミナミ、ただいま」 そうやっていつも帰ってきてくれたら、 もう、それでいいや。 そう思える大人の俺がいる。 でも、 「今日は何プレイする?」 あの日以来、浩志はいろんなプレイをしたがる。 ほんと、困ったちゃんだ。

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