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「ああっ……っ、あ、っっそんな…吸っちゃダメぇっ」 玄関先にじゅぷじゅぷと淫らな音が響く。 エプロンを捲りあげた手を必死に握りしめながら、秋乃は次から次に出てしまう甘い声を懸命に噛み殺していた。 「どうして?秋乃のここ、凄く悦んでるみたいだけど」 「だって、だって……っんん…」 壁に背をつけて立っている秋乃の足元には士郎が跪いている。 数歩も行けば玄関の扉があり、外には誰かいるかわからないという状況で、秋乃は士郎に股間をしゃぶられていた。 下着は穿かされたままの状態で片側に寄せられ、そこから性器を晒されている。 士郎の悪戯にしっかりと反応した陰茎はその狭い隙間で窮屈そうに勃起していた。 「だって?」 その勃ちあがったものの先端を、士郎の舌先がれろりと舐め上げていく。 秋乃はびくびくと身体を震わせた。 「やっ……だめっ」 とぷとぷと先端から蜜が溢れ、その透明な蜜液が秋乃の穿いている白いパンティーを濡らしていく。 こんな卑猥な事を朝っぱらからするなんてだめだ。 そう思っているのに、日頃秋乃が持て余している欲望はあっという間に決意を挫いてくる。 士郎は忙しく家に帰ってくる日もまちまちだ。 帰宅してもその時間は殆ど睡眠に費やされる。 当然セックスはおざなりになるため、秋乃はここ最近士郎とそういった行為をしていなかった。 正直、好きな人がそばにいて身体が昂らないわけがない。 一日の殆どを一人で過ごし、今日は帰ってくるのだろうかと悶々とした気持ちを抱えているから尚更だ。 けれどそんな自分の持て余した欲望をぶつけて、士郎の貴重な睡眠時間を削ることはできない。 士郎は人の命を救うため日夜懸命に働いていて、浅ましい秋乃の欲のためなんかで困らせてはいけないのだ。 そうやって普段必死になって押し留めているというのに、こんな風に悪戯に触れられるとあっという間にタガが外れてしまう。 「せっかくのかわいいパンティーがぐしょぐしょじゃないか秋乃」 意地悪く囁かれて秋乃の被虐欲がくすぐられる。 背筋が粟立ち、蜜口からまた愛液がとろりと溢れた。 「いけない子だ」 士郎の優しくて甘さを含んだ低い声で窘められて、秋乃の弱い理性はあっという間に熔け崩れてしまった。 握りしめていたエプロンから手を離すときちんと整えられた士郎の髪に指を絡めて引き寄せる。 腰を突き出して自ら性器を押し付けるような格好になると、秋乃は甘い声で必死に強請った。 「あんっ…っ士郎さ…っ、もっと、もっとして」 士郎がくつくつと喉を鳴らして笑う。 「もっと、ってこう?」 亀頭部が滑った温かいものに包まれて、秋乃はびくびくっと内腿を震わせた。 秋乃が手を離してしまったため士郎が何をしているのかエプロンに隠れて全く見えないが、彼が秋乃の性器を口に含んだ事がわかった。 ヌルヌルと上下に動かされて、口に含まれていく部分が深くなっていくと秋乃は恍惚としながら快楽を追い始める。 「ああっ、いいっ、それっもっと、して…っ」 はしたないと思いながらも揺れる腰が止まらない。 いつのまにかここが玄関だということも忘れて秋乃は甘ったるい喘ぎ声を上げていた。

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