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第4話
「つきました」
そう使用人に言われ車からおりる。
しかし体が熱く何かに触れる度に体が疼く。
そんな調子で歩けるわけもなく俺は膝から崩れた。
「大丈夫ですか、励様⁉」
そういって肩を担いでくれる使用人。
いつのまにか何人もの使用人が車まで迎えに来てくれていた。
そんな彼らに支えられながら
俺は家にある一室に向かう。
***
「さぁ、ベットに横になってください。
励様。」
ついた先はほの暗い鉄筋コンクリートの部屋。
ここは家の地下に当たる場所で、俺はいつもここで治療している。
正直いって嫌いな場所。
このからだ出さえなければ家の特権で潰していただろう。
しかし潰すもなにもこの部屋が作られた原因は自分だ。
そんな自分が嫌いだ。
「はっ…。ぁ…。」
体が熱い。自分が吐き出す息までもが熱を帯びている。
「失礼します」
入ってきたのは
「励。大丈夫か?
今、楽にしてやるからな」
父だった。
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