77 / 85

幕間:マーニャの暴走日誌※―3―

「だああぁぁぁっ!!!マーニャぁっ!!」 俺はマーニャが書いていた、ノートを真っ二つに引き破った。 キッチンでこちらに気付かず、ニヤニヤと一心不乱にノートになにかを書いているマーニャを不審に思い覗きこんだ。 穏やかではない内容に取り上げて読んだのがコレだ。 「マーニャさんなら野菜を収穫するって出ていったよ?」 答えたのは、マーニャの被害者であるユーイチだった。 「それ、なあに?」 ユーイチが覗きこんでくるので慌てて背中に隠した。 「いや……これは……お前が見るようなもんじゃ……」 「その慌てっぷり怪しい。俺の悪口でも書いてた?」 「いやいや……お前の悪口なんて……悪いとこなんてないだろ……」 思いっきり不審な目で可愛く睨んでくる。 「じゃあ、見せてよ」 俺の背中のノートを奪おうとして、体が密着する。 ダメだ!ダメだ!近づかれては勃ち上がった息子がバレてしまう。 「離れろって!お前は見ない方が良いからっ!!」 「そんな事言われたら余計気になる……見せてよ、お願い」 密着したうえ、下から上目づかいでお願いなんて凶悪過ぎる! ノートの中身が頭に流れた。 くっそぉぉっ!!マーニャ!!覚えてろぉぉっっっ!!!! リヒトが戻って来て、ユーイチを抱いて連れていくまでユーイチからの甘い攻撃は続いた。

ともだちにシェアしよう!