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第4話

「ゴホッ・・・ゴホゴホッッッ」 翌朝、昨夜の願いも虚しく体調は最悪だった。 コンコン……… 酷い咳に苦しんでいたら部屋の扉をノックする音が聞こえた。 「侑舞???咳結構出てるけど大丈夫か?」 「うん。だいじょ…ゴホッゴホ!!大丈夫だよ。」 「いやいやいや!?全然大丈夫そうじゃないじゃん!熱は測ったの?」 「まだ測ってない・・・」 「とりあえず熱測ってみて?まぁその咳の酷さからして熱上がってるのは間違いないと思うけど…」 いつも俺が嫌がるからか部屋に入ってこようとする気配はなかった。きっと今の状態を見たら心配するだろうからありがたい。 ……ピピピピ。 「何度だった?」 「39.2」 「あー・・・結構上がっちゃったな。ここんとこ咳も出てたしもっと気にしておけば良かった。」 「まぁそうだけど俺がほっといたのが悪いんだし。俺は大丈夫だから、ゴホッ……兄さんは気にせず大学行ってきて?」 「いや、でもこんな状態の侑舞を一人にはしたくないって」 「いいから!やばそうだったら病院行って和田先生に診てもらうから!」 「……わかった。本当にやばくて1人じゃ無理そうなら必ず連絡すること!いい?」 「うん。」 何とか兄も納得してくれたようで準備してくると言って俺の部屋の前を離れた。 1時間くらい経ってまた部屋の扉がノックされた。 「じゃあ、俺行ってくるな?一応お粥は作ってあるから食べれそうなら食べてね。お粥が無理そうだったら、ゼリーとかも買ってあるから何かしら腹に入れて薬飲むんだよ?それから……」 どうやら兄さんは相当心配らしい。 止めないと永遠に続きそう……。 心配なのは分かってるけど、話が長すぎる。 「分かったから!薬も飲むし病院も行くから兄さんは早く学校行ってきて!遅刻するから!」 無理はするなよと一言残して兄さんは大学に向かっていった。

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