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第5話

兄さんが大学に行ったあと、怠い体を起こして薬を飲むためにご飯を食べることにした。 だけど熱が出ているのもあってか折角兄さんが用意してくれたお粥を前にしても食べれる気がせず、だからと言って食べなきゃ薬も飲めないので無理やり口に入れて飲み込んではみたが見事に吐き戻す結果になった。 兄さんには申し訳なかったがお粥を食べるのは諦めてゼリーを一口流し込んで薬を飲んだ。 「ゲホゲホッッ!ゲホッゴホゴホッ」 (寒い…………) 薬を飲んだのに良くなるどころかどんどん悪化してる気がする。 咳も収まらず胸の痛みを感じるほどだ。 (さすがに今回はヤバいかも…。動けるうちにタクシー呼んで病院行かなきゃ。) 小さい頃から気管支も弱かったため風邪が重篤化することも少なくなかったし風邪から肺炎になることも多かった。 (甘く見るんじゃなかった…。とりあえず和田先生に連絡しよう。) 和田先生は俺が小さい頃からの担当医で、あの人とも仲がいい先生だ。 物腰柔らかで子供うけもいい。すこーしぬけてるとこもあるけどね(笑) 先生のことを思い浮かべ、懐かしく思いながら和田に連絡をとるために侑舞は携帯を取り出した。
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