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第9話

場所を移動し撮影も終了した 「これで診察はおしまい!そしたら、とりあえず診察室に戻るか!」 再び車イスに乗り診察室に戻った。 「診察お疲れさまでした!じゃあさっそく結果だけど、風邪じゃなくて肺炎だった。普通だったら薬渡して自宅療養なんだけど、侑舞くんは元々気管支も弱いから念のために良くなるまで入院してもらうね。」 どうやら風邪で収まらず、肺炎になってしまったらしい。 本当に厄介な体だ。 でもできれば入院だけは避けたい。 兄さんに迷惑をかけたくはない。 「どうしても入院しなきゃダメですか?」 「うーん。絶対にしなきゃいけないとまでは言わないけど、入院してれば脱水症状とか呼吸困難になってもすぐ対応できるからできればしてほしいかな。自宅で急変したら大変だからね。」 (どのみち迷惑かけちゃうのか。嫌だな……) 「……わかりました。入院する形でいいです。」 「ありがと。入院の準備するからちょっと待ってね!あっ!そこのベッドで横になってて!!」 正直身体がしんどかったのでベッドに寝かせてもらうことにした。 そう時間がたたないうちに先生は戻ってきた。 「ベッドは個室になったからね~。お兄さんへの連絡はどうする?俺がしちゃっていいのかな?」 「お願いしてもいいですか?」 「全然いいよ~。じゃあちょっと電話してくるからもうちょっとだけ横になって待っててくれる?電話が終わったら病室に案内するから!」 「分かりました。」 自分でしようかなとも思ったが、咳もかなり出ていてとてもじゃないが長い間、話ができそうになかったので任せることにした。

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