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第11話

「お待たせ~!じゃあ病室に移動するよ〜。」 和田先生は思ったより早く戻ってきた。 「電話してくれてありがとうございました。」 「いいえ~。あ、湊君ね一回家に戻って、着替えとかを取ってきてから病院来るって言ってたよ!」 「そうですか。また迷惑かけちゃったな。」 「きっと湊君は迷惑だなんて思ってないと思うけどなぁ。」 そんな感じで、さっきの電話の内容について話しながら病室へと移動した。 「はい。ここが侑舞くんの病室ね。」 病室は個室ということもあって、1人で使うには広すぎるくらいの広さだ。 ベッドに横になるとすぐに点滴をつけられた。 「じゃあ俺は戻るね。また後で様子見にくるけど、少しでも体調に変化があったらナースコールしてね。」 「わかりました。ありがとうございます。」 和田先生は手を振りながら病棟に戻っていった。 「ゴホゴホッ。もう本当に嫌になるな。」 とにかく今は少しでも早く治るように安静にするしかないな…… そんなことを考えているうちに薬の副作用の影響か深い眠りへと落ちていった。

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