35 / 82
第33話
「さてと!何にしようかな~。」
食堂は思っていたよりも広かった。
メニューも意外と多く驚いた。
「俺は天ぷらうどんにしようかな~。湊君は何にする?」
「えーっと、オムライスで。」
「オムライスね~!注文してくるから先に席に座ってて。」
それだけ言うと先生は厨房の方へ歩いて行った。
「あ、お金……。」
お金を渡していないことに気づいたが後で渡すことにし、とりあえず席に着いた。
「お待たせ~。」
暫く待っていると和田先生が料理をもってきてくれた。
「ありがとうございます。あ、お金払います。いくらでしたか?」
「いいよいいよ!俺の奢り!」
「でも…………」
「大人には甘えていいんだよ!ね?」
「ありがとうございます。ごちそうさまです。」
和田先生は本当に優しすぎるなと思いながらも、その優しさに今回は甘えさせてもらうことにした。
ともだちにシェアしよう!