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第36話
和田side
湊と話し込んでしまったため、予定より時間が押してしまったが食事を終えた。
話をしたことで湊君の表情も少し明るくなったので良かった。
湊君を病室に送り届けてから当直室に戻った。
そして和田は私用の携帯をとりだし、ある番号へと電話をかけた。
数コールしてから相手が出た。
「もしもし?」
「あ、もしもし。もしかして仕事始まっていますか?お時間大丈夫でしたら少しお話したいことがありまして。」
「えー?今?もう仕事始まっちゃってるよ~。ちょっと忙しいから困るなぁ~(笑)」
「あーやっぱりそうですよね……。では、お時間あるときにご連絡いただけますか?」
「嘘よ。声聞いて気づきなさいよ。明らかに笑ってんだから(笑)」
「あはは(笑)あえて気づかない振りしたほうがいいかと思いまして。お久しぶりです姫宮先生。」
「久しぶりでもなくない?先週も電話したじゃない。」
「そういえばそうでしたね。」
「やだわ~和田ちゃん。もうボケ始めたの〜?」
「まだボケてません。」
そんな感じでしばらくクスクスと笑いあっていた。
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