38 / 82

第36話

和田side 湊と話し込んでしまったため、予定より時間が押してしまったが食事を終えた。 話をしたことで湊君の表情も少し明るくなったので良かった。 湊君を病室に送り届けてから当直室に戻った。 そして和田は私用の携帯をとりだし、ある番号へと電話をかけた。 数コールしてから相手が出た。 「もしもし?」 「あ、もしもし。もしかして仕事始まっていますか?お時間大丈夫でしたら少しお話したいことがありまして。」 「えー?今?もう仕事始まっちゃってるよ~。ちょっと忙しいから困るなぁ~(笑)」 「あーやっぱりそうですよね……。では、お時間あるときにご連絡いただけますか?」 「嘘よ。声聞いて気づきなさいよ。明らかに笑ってんだから(笑)」 「あはは(笑)あえて気づかない振りしたほうがいいかと思いまして。お久しぶりです姫宮先生。」 「久しぶりでもなくない?先週も電話したじゃない。」 「そういえばそうでしたね。」 「やだわ~和田ちゃん。もうボケ始めたの〜?」 「まだボケてません。」 そんな感じでしばらくクスクスと笑いあっていた。

ともだちにシェアしよう!