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第66話

湊side 湊は自分の話を終えると、ひたすら侑舞に対して謝罪の言葉を並べた。 本当のことを話せば話すほど、自分がしてきたことが最低すぎて、侑舞と目も合わせられなかった。 ひとしきり謝ってから、ふと侑舞の顔を見た。 その顔に浮かんでいたのは困惑だった。 謝り続ける俺に、何と声を掛けたらいいか分からなくなったのだろう。 そんな侑舞の様子を見て、湊はこの話を終わらせることにした。 これ以上続けるべきではないと判断したのだ。 病み上がりの侑舞に、これ以上負担をかけるのはよくない。 できるだけ明るく、そしていつも通りの笑顔を浮かべて話し合いの終わりを告げた。 その後、話し合いをするために中断した、荷物の片付けを再開した。 初めは侑舞も何か言いたげな表情をしていたり、声をかけてきたが、俺がもう話をする気がないといった雰囲気をだすと、それ以上言ってくることはなく、侑舞も片づけを始めた。 片づけが終わって、食事をどうするかもう一度聞いた。 俺に負担がかかるからだろうが、侑舞は外食にすると言っていたのだが、病み上がりにはやっぱりキツイだろうと思い、俺が自分から作ると言い、それで話がまとまった。 とりあえず順番にお風呂に入ってからご飯を食べた。 食事を終えて片づけをしようと立ち上がると、片づけは俺がするという侑舞に、病み上がりなんだからと言い、時刻は21時を少し過ぎたくらいでまだ早いが、侑舞には自分の部屋に行かせた。 1人になった湊は、1人悶々とこれから侑舞とどう接していくかを考えていた。

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