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第67話
話し合いの最中に合うことがなかった目は、話し合いを終え片づけをしているときも、食事をしている時も合うことがなかった。
もちろん会話を交わす時もだ。
食事を終えて片付けをしようと立ち上がった兄に、自分がやると言ったが、病み上がりなんだからと部屋に行くように言われてしまった。
部屋に行かないわけにもいかず、とりあえず部屋に行き明日から学校にまた通うので、学校の準備をしたりして時間を潰した。
何をしていても頭に浮かぶのは兄さんが俺に泣きながら謝る姿。
気づいたらもう23時近くになっており、明日からのことを考え早く休むことにした。
布団に入ったはいいが、胸の中にある不安やモヤモヤが邪魔をしてなかなか眠れなかった。
俺がすぐにフォローを入れればよかったのに。
泣きながら謝る兄に何も声を掛けられなかったことが悔しかった。
それらの思いを振り払うように布団を顔まで被って、寝ることだけに意識を集中させた。
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