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廻り箱 05

【五】坂木 春日  知っていた。  うん、まあ、知っていたし普通に覚悟はできていた。  春日くん明日お暇ですかなんてサラッとデートに誘うみたいに声かけられたときから、なんとなくどころかがっつり察していた。  このイケメンがサラッと俺の予定を確認してくるときは大概、つかほぼ百パーセント、心霊関係の何かに巻き込もうとしている時だ。  いや、まあ、よくよく考えたら心霊関係以外の何かで個人的に誘われても困るけど。なにそれ仲良しじゃんってなるけど。  しかしながらこんなド深夜に知らん家の二階の廊下に正座させられるくらいなら、普通にデートにでも誘ってもらえた方が幾分かマシだ。と思わなくもない。 「それでは水戸さん、高瀬さん。お二人はこちらのクローゼットの中で待機をお願いします。絶対に、声を出さないように。できれば動いていただきたくもないので、もし不安でしたらお互いに前もって手を握っていただいた方がいいかと思います」  てきぱきと、まるでイベント事の司会のようにさっくりと指示を出したくろゆりさんは、今日も闇夜に馴染み過ぎて若干溶けかけているような黒服だ。  部屋の前の廊下からは、中の様子は窺えない。ただ準備段階から手伝っていたお陰様で、この部屋の中央にどでかい藁の束がドーンと置かれている事を知っていた。  これ何、と至極まっとうな疑問を口にした俺に対し、半分暗闇に溶けたイケメンはいつも通りのサラッとしたイケメンボイスで『身代わりの藁人形です』とさわやかーに答えやがった。  牧場の朝! みたいな顔で何てこと言うんだマジで。ほんとそういうとこだぞと心底思う。 「決して動かないように、決して喋らないように。いいですね。朝までとは言いません。居なくなるまで、で結構です」  牧場の朝野郎はなんとも嫌な言葉を容赦なくぶっぱなして、では、と笑顔で扉を閉めた。  部屋ん中では今頃初対面の女子二人、イケメンの異様さと部屋の中の異様さとこれから起こるだろう恐怖体験へのビビりで手つなぎどころか抱き合って震えていることだろう。  普通に可哀そうだ。だって俺も今めっちゃこえーもん。なんなら俺も可哀そうだ。 「……くろゆりさんは中入んなくっていいの?」  冷たい廊下に直座りしたまま見上げた俺に、イケメンはふわっと笑う。 「今回僕がやる事はもうほぼ終わっています。あとは夜を待つだけですね」  爽やかな笑顔を崩さない呪い屋が爽やかに俺と依頼人と知らん女子を引き連れて来たのは、がらんどうな一軒家だった。  廃墟ってわけじゃないんだろう。単に人が住まなくなってしばらくたった、という感じのごく普通の二階建ての一軒家だ。ささやかな庭は雑草が茂りまくり、玄関開けた瞬間から埃と湿った臭いがした。  くろゆりさんはちゃんと鍵開けて入ったから、たぶん不法侵入じゃない……筈だ。 「つーか、スーパー今さらなんだけど、とりあえずここ何処よ」 「借り手のついていない貸し物件ですよ。本日は不動産業者のツテを頼る事に成功しまして、きちんと許可をもらって侵入しております」 「いやそりゃ鍵持ってたんだからそうだろうよ……そんで、今日はこれから何が始まんの」 「何、と言われるとそうですね……呪い薄め、でしょうか」 「のろいうすめ……?」 「春日くんが怪訝な顔をするのは致し方ない事ですね。どうと訊かれましたのでそれらしい言葉を探しましたが、今の言葉は僕の造語です」 「ええと、要するに、あー……彼女たちにかかっている呪いを、薄める儀式? ってこと?」 「そのような理解で問題はないはずです」 「ていうか高瀬女史の中年女の夢っていうのは、やっぱり霊障……つか呪い的ななんかだったわけ?」  なんなら俺は、そこのところから聞いていない。  あのヤバ箱に出会ったのは二週間前の事だ。『置きっぱなしのパンツ取りに行ったら嫌な夢の話を聞いてしまった』わけだが、転生したらレベルマスキルマ勇者だった件みたいな語呂の良さだけしかマシな部分はない。ぶっちゃけ全く面白くもないし嬉しくもない。語呂がよかろうが俺の生活の足しになる部分はゼロだ。  俺の仕事はくろゆりさんの事務所の助手――ではなく夜の街のオカマなわけで、こいつの仕事の事情を隅から隅まで網羅しているわけでもなかった。今回は若干手伝ったからまあ、なんとなく事の顛末くらいは教えてもらえたらいいなーと思っていたけど、何もドンピシャ除霊シーンに巻き込めよなんて思っていない。全然思っていない。全く持って迷惑甚だしい。  ……じゃあ断れよって話なんだけど。まあ、うん。そこはもうなんかこう、諦めちゃってるというか、なんというか、『いやもうなんか勝手に俺の知らんとこで死なれても困る』みたいなあんまり前面にお出ししたくない感情に流され、大体ほいほいと呼び出されてしまうわけだ。迷惑だけど仕方ない。すげー嫌だけど後悔するよりはマシだから、仕方ない。  つーわけで、ホイホイ呼び出されてさくさくと助手面かましながら一抱えもある藁のサンドバックみたいな束を運んだり塩盛ったりなんだりせっせと働いて、キミはそこに座ってくださいという指示の通り素直に冷たい廊下にスンッと座った。我ながら大変素直だ。  女子二人がクローゼットに隠れた部屋は、がらんどうな一軒家の二階の奥の部屋だった。  扉の左側に俺、右側にくろゆりさんが陣取る。なんとなく正座しちまったけど、早くも足の甲が痛い。床に直座りさせられると知っていたら低反発クッション持ってきたのによ。ぜひ呼び出しメッセに一言『クッション持参の事』って付け足してほしかったと思う。  売り家か貸物件か知らんけど、とりあえず電気ガスは通っていないらしい。  時刻は深夜二十三時。明かりはくろゆりさんが持ち込んだちっさい百均製っぽいランタンだけだ。  ……部屋ン中なんてもっと暗いんだろう。クローゼットで震えているだろう女子の事を思うと、こんな廊下程度で気味悪ぃなと思う事すら申し訳なくなる。  うっすらとした安っぽい光にギリギリ照らされたイケメンは、雰囲気たっぷりに『呪いでしょうかね』と口にした。  相変わらずの疑問形だ。コイツの言葉は、大概はふわっとしていて断定的ではない。柔らかいのは物腰だけにしてほしい。きっぱりスッパリ『そこに霊がいますッ』なんて喚く霊能者って奴はそれはそれで胡散臭いとは思うが、何を質問してもどうでしょうね一択なのもどうかと思う。 「……呪いかどうかもわかんねーのに、薄める儀式やんの……?」 「呪い、のようなものだとは思っていますよ。ただ、それがどういう事情で誰に、何にかけられたものなのか、断定できる要因がないんです。確かにあの箱は呪いの道具の一種だろうと思われます。ただ、僕はあのような箱の話を聞いたことがない。箱の表面に貼られている札も、ネット検索で出てくるお札を適当に混ぜ合わせているような代物でした。そもそもあの箱が原因なのかすら不確定です。残念ながら箱と同衾した僕のもとには、中年女は出てきませんでした。ただ、他に心当たりもない」  確かに。高瀬さん一人なら、家とか親戚とか職場とか、とにかく他の要因もあんじゃない? と推測もできる。  ただ、水戸さんという女性も箱を手にして夢を見たという。  そうなると駄目だ。ぜってー箱じゃん。もうそれ箱じゃん。それ以外に共通点があるのかもしんねーけど八割くらいの確率で箱じゃん、と思うしかない。  きもちわりー黒いヤバい箱を家に置くようになってから、家に近づいてくる中年女の夢を見る。  これが霊障で、そして呪いだと仮定して、くろゆりさんは今日それを『薄める』儀式をするらしい。というところまでは一応理解した。 「つかさー、夢見んのが箱のせいだっつーんならさー、物理的にその箱を手放せばいいだけじゃねえの? 駄目なの? 一回ロックオンされたらもう無理系なの?」 「無理と断定はできませんが……水戸さんは箱を手放した直後は夢を見なくなったそうですが、また最近女の夢を見るというお話です。勿論ゆっくりと縁を切る方法もあります。ですので今回僕は高瀬さんと水戸さんお二人に『今の状態で長く付き合うか、怖い思いをして一気に片をつけるか』どちらがいいか選んでいただきました」 「…………鬼畜な二択っすね……俺泣いちゃうかも……」 「水戸さんは少々泣いていましたね。同室だという女性が慰めてくださらなかったら号泣していたかもしれません。ですがお二人とも、結果的には後者を選びました。ですので僕も少々腹を括って儀式の用意をした、という次第です」 「いや待てなんだそれくろゆりさんが? 腹を? 括るレベル? 心霊スポットに爽やかスマイルで乗り込むくろゆりさんが?」 「……行く、というのと、迎え入れる、というのでは、少々感覚が違うのではないかと思いますよ」 「こええこと言うのやめてくださいマジかよ勘弁してください」  迎え入れる。  くろゆりさんはそう言った。  まあ、クローゼットに隠した女子とか部屋の真ん中にまるで寝ているように並べた藁サンドバッグとか、完全に『餌』にしか見えない。  何と言ってもあのヤバ箱は、藁サンドバッグの横にそっと置いてあるのだ。 「今回、春日くんについては、注意事項はありません。まあ、最低限動かず喋らず、とした方がいいとは思いますが僕たちはターゲットではないでしょうしね」 「え、うそ、いや、喋るなって言われた方がマシなんだけどなにそのふわっと注意事項……いやいや喋りませんよ……今からなんかが『来る』んだろ……?」 「察しのいい助手で助かります」 「助手じゃねーですし。ただのオカマですし」 「ただの美人で素敵なオカマである春日くんが、こうやって電話一本でお手伝いをしてくださる環境に、僕はとても感謝しているんですよ。本当はお金を出して奪いたいという衝動に襲われる事もあるのですが、あのお店でドレスに身を包み嫌そうな顔で僕にお酌をするキミを眺める機会がなくなる、というのはどうにも寂しい」 「マニアックな口説き方すんなほんとどうしていいかわっかんなくなっから……こんだけ静かだと中の子たちにも声聞こえちゃうかもしんねーじゃんよ、除霊中にオカマ口説くのやめろっつの」 「口説いているつもりは微塵もありませんが……僕の本心が睦言に聞こえるなら、僕はキミに会って随分と人間に近づいたのかもしれませんね」  重い。発言が一々重い。  こういうことを言われて嬉しいずきゅんとなるような歳はもう通り越しているし、ていうかくろゆりさんの言葉は中二病でもなんでもなくってわりとマジで真剣に心の底からガチンコ重い。結構本気でこういう時どういう顔をしたらいいのかわからないの状態になる。  結局うまく誤魔化せずにあーあーと床に崩れ落ちてしまって、ほこりっぽいフローリングのざらっと感を全身で味わう羽目になった。 「……てか、くろゆりさんは何を迎えるんだよ。目鼻小さめ中年女は夢の中にしかでてこねーんでしょ?」  なんか喋らんと余計に熱が上がりそうだ。冷静になるように努めつつ、今からホラー体験するんだろうなって事を再度思い出すように話を戻す。 「そういうお話ですが、実際夢の女性が立っていた場所には黒いシミが浮き出る、という現象が起こっています。これは夢ではなく現実です。僕も実際確認しましたが、確かにペンキや炭ではない不可思議なシミが路上の壁に浮き上がっていました」 「……じゃあ、その、黒いシミみたいなやつを呼び寄せる、ってこと?」 「何が来るのかは僕もわかりませんよ。来ないかもしれない。来るかもしれない。とりあえず向かってくるというのなら、迎い入れてみたらいいのではと思っただけです」  相変わらずペロッと簡単そうに言う。  大丈夫なのかよそれ、と思うものの、俺には口出しするような知識も能力もない。  どうやら、これから何かが来るらしい。  俺にわかっているのは、相変わらずそれだけだ。 「……何時くらいに来るんすかねそのー『なんか』は。つか何が目的なんすかね」 「わかりません。まあ、今回僕の事務所にご依頼していただいた高瀬さんと、杜環さんの御本に体験を寄せられた水戸さんは、完全に初対面だという話ですから……やはり、共通事項はあの『箱』なのでしょう」  あの箱からは嫌な空気や気配は感じなかった。見た目がどうみてもやばい、という以外の感想もなかった。  これが心霊映画だったら箱に込められた怨念や悲しい過去が明らかになってハッピーエンドになるんだろうが、残念ながらうまく行く可能性は三割くらいだ。  何が原因かは大体闇の中だけど、大切なのは霊障が収まる事だ。正直原因なんてわからなくても、生きている人間が救われればそれでいい。そういうもんだ。  何が来るか、誰が来るか。  それ見りゃ少しくらいは謎がとけたりすんのかなーと思ったりはしたけど、いやでもド深夜に知らん空き家で人間以外のモノと遭遇したくねえなと思い直す。  てか腹減った。夕飯軽く食ったけど、座ってしまうと急に腹が鳴りそうになる。  何時に何が終わるのかわかんねーけど、終わったら飯行こうよどっか……と声を掛けようとして、息を吸い込んだところだった。  俺の声は言葉になる前に喉の奥で止まった。  ――階下で、玄関の扉が開く音がした。  ガチャリとドアノブが回る。ギイ、と扉が開く。ガチャン、と閉まる。  ……ごく普通に誰かが入って来た音だ。問題は、玄関の鍵はきちんと内側からかかっていたことくらいだ。  来た。普通に、玄関から、来やがった。  人間じゃないものが来る、というのだから、いきなり目の前にスッと現れるようなものを想像した。それなのに、一階の廊下をたし、たし、たし、と歩く音まで聞こえる。  裸足で床を踏みしめる音だ。特別ゆっくりと歩いているわけでもない。ごく普通に、まるでこの家の持ち主のように当たり前のようにすたすたと歩いてくる。  一直線に廊下を歩ききった足音は、そのまま躊躇なく階段を上り始めた。  目を閉じそうになって思いとどまる。いや、こういうのは、見えていないほうが逆に怖い。……思いっきり見るのも怖いけど。でも、とりあえず目を開けていれば、そこにくろゆりさんが居ることくらいは把握できる。  くろゆりさんの顔を照らすちゃっちいライトが、ちかちかっとぶれ始める。足音は普通なのに、こういう演出だけはちゃっかりホラーで腹が立つ。  その上漂ってきた甘い匂いに思わず咽そうになった。  むせかえるような……なんだこれ。芳香剤か? いやつけすぎた香水ってこんなかんじの匂いかも……。  肺にぐわっと入ってくる匂いがキツイ。思わず口元を押えた瞬間、そいつは階段下からごく普通に姿を現した。  最初は黒い何か、だと思った。百均ライトが消えてしまったせいで、月明かりがぼんやりと差し込む以外の光源がない。  本当に黒いなんかが近づいてきているのか、それとも暗いせいで見えていないだけなのか。  もういっそ黒いなんかのほうがまだ耐性があるよくろゆりさんちに毎晩コンバンワしてくるアイツに比べたら香水くさいだけマシだ……そう思ったのに、徐々に近づいてくる人型の何かは、女性の服装をしている事に気が付いてしまった。  女だった。なんかこう、なんの特徴もない、普通の女。  なぜか女の幽霊は大概白いワンピースだ。この辺の女の幽霊なぜか白いワンピースだよね談義はなんかいつかくろゆりさんとしたようなしなかったような……とにかく、今目の前にいる奴は、白いワンピースじゃない稀な方のアレだった。  膝よりは下だけど、くるぶしよりは随分上の微妙な丈の普通のスカートだ。ふわふわしているわけでもないし、ぴったりしているわけでもない。  女のファッションに関してまあまあチェックしている俺は、『あーほんとなんの変哲もない主婦とかが履いてるやつじゃん』と気が付き最高に嫌な気分になった。  普通の格好をした女は、普通に歩いてくる。  そして扉の前に止まると、急に体をぐっと曲げて、俺の目の前に顔を寄せた。  うっすらとした闇の中、異様に青白く浮かび上がったのは目の小さい女の、無表情な顔だ。  ………………口に手を当てていてよかった。  叫ぶ寸前だった。びっくり系は駄目だろ。反則だろ。しかもなんていうか、すげえ想像通りの顔をしていて余計に嫌だ。  鼻が小さい。目が小さい。なんなら黒目も小さいし、口も小さくて歯なんか米粒みたいだ。  あるべきパーツが妙に小さいっていうのは、思いのほか気持ちが悪い。いっそのっぺらぼうだったり、それこそ黒いシミのようなものが動いていたほうがマシだった。 「………………っ」  息を殺して耐える、俺の目の前で小さすぎる女の口がもごもごと動く。  チガウ。  そう言ったように聞こえた。  そしてくろゆりさんの方にも、同じように腰を曲げてのぞき込む、気配がする。  しばらくじっとしていた女は、やはりくろゆりさんには興味も示さずに元の態勢に戻ると、扉を開けて普通に部屋の中に入っていった。  それからの事は俺も知らない。  ただ、女子二人が(恐らく)抱き合って震えながら隠れる部屋に入った女は、五分か十分後に何事もなかったかのように部屋から出てきて、そのまま階段を下り、玄関から出て行く音がした。  すう、はぁ。と聞こえたのはくろゆりさんの息の音だ。それにつられて俺も、息を吸い込んだ。  香水の匂いと一緒に、焼け焦げたようなイヤな臭いが香った。終わったんだろうか。……なんか妙にあっけなかったな。  そう思って口を開こうとした時、また、ガチャリ、と玄関のドアノブが回る音がした。 「え。え? え!? ……ちょ、くろゆ……終わったんじゃ、ねーの!? 追加!?」  思わず小声で畳みかける俺に対し、隣のくろゆりさんは暗闇でもわかる程度のすまし顔で静かに息を吐いた。 「……どうやら疑い深い方のようですね。もしくは、単に何度も何度も回るものなのか……とにかくまだ終わってはいないようです」 「…………これ、あと何度続くわけ……?」 「さあ。残念ながら僕にもさっぱり予想がつきません。まあ、朝までだったとしても、あと五時間程度の辛抱ですよ」  うっわサラッと言いやがる。そうこうしているうちにまたあの顔のパーツが小さい女が目の前まで来て、またぐっと顔を近づけられた。  チガウ。  そう呟く声は妙にざらついていて、その割に感情が無くて気持ち悪い。  いちいち顔がやばい。その上いちいち臭いもキツイ。  二度目の部屋訪問を終えて去っていく中年女の背中を見つめながら、絶対にこれ終わったら二十四時間のファミレスで食いたいもん奢って貰うぞと心に決めた。

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