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グリムの森 2
アンバー公爵家。
それは他の貴族とは一線を画す存在。
彼らはグリムを従えることが出来き、王にすら一目を置かれている。
しかし一つ疑問が残る。
「君はどうして魔法が使えるの?」
「……言ってる意味が分からない。
アンバーって何?
僕が魔法を使えるのが変な事?」
「アンバー公爵家はグリムを従える力があるけど、その代わり魔法を使うことは出来ない。
だけど魔法を打ち消す能力を持っている」
魔法が使えない代わりに魔法を無効化する能力を持つため、彼等には魔法は効かないと聞く。
シュリがアンバー家の血を引いているからグリムを従える事ができるのだと考えたが、それならば魔法を使えるのはおかしいとフランは言う。
それにシュリはアンバー家の存在すら知らないと言う様子だ。
確かにアンバー家の存在はそう知られているわけではない。
フラン達だってたまたま耳にした情報で今話しているのだから。
だけど、それを本人が知らない筈がない。
じゃあ彼は一体……?
「君の姓は?そう言えばまだ聞いてない」
「ランドフォード……
シュリ・ランドフォード」
「ランドフォード……
アンバーとは関わりないのか……」
だが、グリムを手懐ける彼が本当にアンバー家と関係が無いのか……?
そんなわけ無いだろうとアディは考えていると
シュリがこんなことを言い出した。
「ミルドも、グリムと仲良くしてた。
ミルドはアンバーの人なのかな……?」
「……何?本当か?
まぁ、何にしろそいつがお前の事を何かしら知ってるかもな」
色々な疑問は残るものの一つ一つ答えを探すしか道はない。
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