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第32話 スカーフ
香月さんが楽しそうに笑っています。良くない兆候です、笑顔は何故か怖いのです。手に取っているのは、たった今外したスカーフですね。
「それを……どうするのですか?」
「ん?これで、少し縛らせてもらうからね」
ええっ?僕はどこかに縛り付けられるのでしょうか。
考えてどうなるのか怯えていたら、いきなり身体の中心大切なところ、その根元をキュッと強く縛られました。さらに可愛くリボン結びにされました。
香月さん用途が違います、これはこうやって使うものではありません!
まあ、僕が着用した段階でもう既に制服の用途は変わっていますけれど。
「ん、これで大丈夫だね」
嬉しそうにまた、僕の身体の上に体重を乗せてきました。
「今日、将生は女の子なんだから、ここ触らずに最後までシようね?」
優しい言い方ですが、言ってることは鬼畜です。
さっきからもう爆発しそうなのですが、出口が現在通行止めです。
香月さんの手の動きに、胸への愛撫に頭の芯がくらくらとしています。聞こえてくるのが自分の喘ぎ声だと知っておかしくなりそうです。
「腰が揺れていて、いやらしくて可愛いね」
指摘されて気がつきました。ああ、無意識でした。必死に腰を香月さんに押し付けているなんて。
もう、もう僕は犬猫と同じです
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