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第46話 たこ焼き
ジェフを連れて戻りたくない部屋へと戻りました。
「あの……」
おずおずとドアを開け声をかけました。部屋の中にはもう翔太さんしかいませんでした。
その翔太さんは、僕の携帯のロックを解除しようと、あれこれ番号を打ち込んでいるところでした。
冗談じゃありません、犯罪ですからそれ。
「返してくださいっ!」
携帯を奪い取るように取り上げて、自分の服の入った袋をつかみました。
「あ、将生?帰ってきたの?トイレにでも行ってたの?」
いえいえ、あなたたちに襲われそうになったので逃げたんですけど。
その時、僕を押しのけて飛び込んできたジェフが翔太さんを羽交い締めにしてそのまま押し倒しました。二人で口論になってる……ようですが、正直何言ってるのかさっぱりわかりません。
この隙に着替えてと、服に手をかけた途端、ジェフに床に押し倒されました。
えっ?えっ?……どういうことですか?
「あのさ、とりあえず。俺の代わりって事でね」
ええええ。僕はまた、あなたの被害者なのですか。
「翔太さん、どういう事ですかっ?」
「学祭の時、たこ焼き奢るから、後はよろしく。あ、外から鍵かけとくから安心して、誰も入ってこないから大丈夫。俺は、1時間で戻るから楽しんで」
”Jeff, I'll be back in one hour. Have fun!"
ぽいっとローションとゴムを投げて寄こしました。ちょっと待ってください、僕はたこ焼き程度の値段なのですか!!
あ、怒るポイント間違えました……
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