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第50話 ジェットコースター
今日はですね何と、何と……
香月さんとデートです!
今日は二限で終わりですと伝えたら、大学まで迎えに来てくれるというのです。
テンションマックスな僕……の気分を台無しにする人が今こちらへ近づいてきます。
「ねえ、ジェフとヤんなかったでしょ?何でだよ。あの後、俺三ラウンド付き合わされてもううんざり。あいつ絶倫だから、俺もうしばらく使いもんにならないよこれ。で、将生さあ、俺も溜まっちゃうし、ちょっと身体貸してくれない?」
いえいえ、どの口がそれを?この人の常識はどこで培われたものなのでしょうか。
「何を言ってるんですか?そもそも痴話喧嘩に巻き込まれてこっちは迷惑してますから」
「痴話喧嘩?ああ、ジェフのことね、あいつ別れないって煩くて。顔しか好みじゃないんだから無理でしょ。ガンガン突いてくるだけで、声でかいし、テクないし」
え!?それを大学のこんな人の多いところで堂々と言うのですか?
この人って友だち本当はいないような気がします。お前……あ、無意識でお前呼ばわりしてしまいました。普段は決してしないのに、どうしたのでしょう。
「でさ、どこでヤろうか?」
同意した覚えはございません。さて、帰りましょう。
「僕はこれから遊園地行くので帰りますね」
「え、遊園地?俺はジェットコースター大好きなんだよね、一緒に行く?三限終わるまで待っててよ。え、もう帰っちゃうの?じゃあ今度は一緒に行こうね」
いえいえ、決してあなたとは出かけることはありません。
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