59 / 122

第59話 ミツバチ

 シャクトリムシは今、お腹の中で飼っています。内側から刺激され、中が蠢いています。  「んっ……あ、んっ…んーーー」  ええ、自分の声です。わかっています。  1人で喘いでいると、ミツバチの羽音のような音がしてきましした。振り返ると……。  「これさあ、ミツバチみたいな音するよね。中突っ込んでもするかな?」    監督、何を香月さんにけしかけているのでしょうか。  「じゃあ入れてみます?」  香月さん…あっさり受けないでください。もう結構ぎりぎりのところに僕はいます。それってどこに入るのでしょうか。僕のことも少しは考えてください。  他に入り口は……まあ、ほんとは出口ですけれど……無いですよね?  「だ、ダメ……これ以上…む、無理、ん……ああっ!」  いきなり突っ込まれました。ええ、話は聞いてもらえません。  「ん、なあに?将生、何か言った?」  ……もう遅いです。  「あ、ああっ……い…い…あーんっ」  「そんなに良いの?気持ち良い?」  「う…い……ああ…あ」  正直もう何言ってるのか自分でもわかりません。  「監督、音少しこもって聞こえますね。それより、将生が気持ち良さそう。いいなあ」  そこ?そこじゃ無いでしょう。助けて…欲しいです。  そろそろ一番上まで連れてって落としてください。目で香月さんの腰の辺りを追ってしまっています。  ……え、僕は何を考えているのでしょうか。もう、終わっていますね……。

ともだちにシェアしよう!