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第61話 ヘビ
「次どれいきます?監督」
スタッフさん、どれかに行く相談をする前に、お腹の中で飼っているものを先に出してください。
……もう声すでに枯れそうです。
「このロープ良いですね。赤い紐もそそられるけれど、ヘビ柄。縛り上げてみたいな」
いえいえ、何に感心してるんですが香月さん。僕はもうそろそろ天国を見そうです。
「こ、香月さんっ、も…むり……イかせてください、お願いします」
「ああ、そうか!そうだよね。でもイくとその先辛いよ。あ、入れっぱなしのオモチャ出さなきゃね」
手が伸びてきてぬるんと、身体からハチやらシャクトリムシを取り出してくれました。出て行く時の刺激で「あんっ」と声が出ました。
蛙の卵と蝶々も外して……え?くれないのですね。
散々解された身体が最後の刺激を求めて足掻いています。香月さん、そろそろ最後までお願いします。もう頭が変になりそうです。
「香月さん、もう、無理です。お願いします、早くきて……ください」
「んー。俺もさっきから挿れたいんだけど。後いくつか使わなきゃいけないおもちゃあるしね。」
「その前に、お願いします。助けて、ください……後で、後で何でもやりますから。もう……」
涙まで出てきました。
「ぐすっ、すっ、ううっ」
泣きたくなりますよ。もう本当に限界超えてキツイのですから。
「……監督、今日はこの辺にしません?そろそろ将生アウトですよ」
「そう?じゃあまた今度にするか、ロープと残りは明日だな」
……やはり明日も続きを撮るのですか?そうなのですね。
でも、もうそろそろ逆流して中に出そうです。あ、栓をしたままの前の事です。
「香月さん、お願い。挿れてください、これも早く出してください」
「将生は、挿れて欲しいのか、出して欲しいのか。……面白いことをいうね…あ、冗談、冗談だから、今ちゃんとしてあげるよ」
香月さんがローションを手に取るのを見て、身体がゾゾッと震えました。
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