香月さんに突き上げられてもう爆発寸前。なのに僕には、今は出口がありません。忘れてません、カエルのたまごたちのこと……。 　もう、顔も涙や涎でぐちゃぐちゃになっています。 　「イっ、イきたいです！とってください、これ……」 　怖くて変なオモチャは自分では触れません。 　泣きながら懇願すると香月さんが、先端いついた輪っかに指をかけて、カエルのたまごの連なったやつを一気にずっと引き抜いてくれました。 　それと同時に勢いよく白い物が飛び出していきました。ええ、イきました。 　「ひゃあん」 　変な声が出ました。あちらこちら弄られすぎて敏感なのを通り越して崩壊しました。止めなく続く絶頂感に涙が止まりません、変な声も止まりません。 　「将生、すごいね。まるでテッポウウオのようだったよ」 　全く褒め言葉には聞こえませんが、嬉しそうな香月さん見て嬉しくなる僕も馬鹿です。 　後はもう揺らされて、声が出なくなるまで溶けましょう。 　最初が最初だっただけに誰が見てても乱れます。と、言うより、見てていただかないと不安になるかもしれません。このまま立派な大人になれる気がしません、 　「香月さん、責任とってくださいね」 　つい言葉に出てしまいました。 　「ん？じゃあ結婚する？」 　飛んでもない状況で突っ込まれたままプロポーズされました。 　それで……男性と結婚するってどうするのでしょうね。 ［生き物図鑑 おしまい］