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第65話 リビングルーム
今日は朝から身体中、さんざん弄ばれて触られるだけでぴりぴりとした感触が肌に残るようにんなってしまっています。
ですから香月さん少しいたわってください。さりげなく肩に手を置くのは止めてください。
「ここがリビングだよ。広いでしょう?十分二人で暮らせるよね。テレビボードは今度買い直したいんだけれど何色が将生はいいの?」
あれ?えっと、どうしてこうなったのでしょうか?
「あの……なぜ僕に聞くのですか?」
「だって、俺のプロポーズを受けてくれたからさ」
プロポーズ?受けてくれた……?いつでしょう?どのくだりがその会話だったのか教えて欲しいです。
父にも母にも紹介できませんから。可愛いお嫁さんじゃなくて、かっこいい旦那でもいいですか?って紹介するのでしょうか?
……男の子を産んだはずの母が失神しますよね。
「あの……結婚できませんよ?男ですし香月さんも僕も……」
「ん?いいの、そこは気にしないで。とりあえず同棲からはじめようよ」
一番気にすべきところは無視ですね、さすがです。困ったな、どういえば良いのかなと思い下を向いたら、いきなり腰に手を回されキスされました。
「そうやって照れている将生って可愛いよ」
えっ、どこが照れていましたか?困惑しているのです、なぜかポイントずれていますから。
「ち、違います。僕は……」
「大丈夫、俺といればそれでいいいいから」
どんどんと話が見えない方へ進んでいます。予定とは違う方へ、遠い方へと流れています。
本当に……今回ばかりはお手上げです。どうすればいいのか誰か教えてください。
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