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第69話 ベッドルーム
シャワーから出るころには、もう立てない状況です。体力と精神力を無駄に使う入浴タイムってどうなのでしょうか。そして身体も心もさらに強い刺激を求めて疼いています。今日は過剰な刺激に必要以上に敏感になりました。どこをどう触っても変な声が出る不思議な仕掛けを手に入れたようです。もうこれ以上無理だと思っていたのに、今誘われたら尻尾を振ってついてきます。
「ここがベッドルームだよ」
えっ、驚くほど広いです。僕のアパート全部この中に収まってしまいます。このマンションので一番広いのがベッドルームですね。ここが本拠地、ぶれません。
「ここ、二人で過ごすとしても広いですね」
正直な感想を述べるました。素直に育っていますから余計なことをつい言ってしまいます。
「ウォークインクローゼットがこっちで、こっちはシャワーとトイレがあるよ」
香月さんにここなら将生もいろいろと困らないでしょうと楽しそうに言われました。いろいろとナニをするのでしょうか。
何よりここは大きな窓が壁一面で外がとてもよく見えます。すごく明るくて……
え?通りから丸見え……え?ここって、ええっ!!香月さん、すべての窓にひとつもカーテンが付いていません。ストーカーいるのにこれで安全なのでしょうか?
「あの?夜はここで?」
「ん?セックスならキッチンでもどこでも良いよ?」
香月さん、にこやかな笑顔で答える内容えぐいです。
「いえ、違います!ここで寝るのですか」
「もちろんここで眠るよ、他に眠れそうな場所なかったでしょう」
「あの、ここ外から……丸見えではないのかと」
「ああ、俺は人に見られるのが好きだから問題ない。将生も見られながらヤるのは好きでしょう」
いいえ、そういう趣向はありません。全世界に向けて裸をさらす趣味はありません。というより、僕の質問は「どこで寝るのですかで、どこでナニかをいたすのですか?」ではなかったような気がします。あれ?そういう質問でしたっけ?
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