95 / 122
第95話 ジョックストラップ
「ねえ、これ見て。本当はこれを履かせたかったのだけれどユズが怒るかなって」
嬉しそうなオミさんの持って来た下着ですが、袋にエロティックウエアと書いてあります。いったい何を出してきたのでしょうか……あ、僕は興味持って見てはだめですね。
「どうしたの?将生も履いてみたいよね」
、
ほら、こうなる運命なのです。
あ……あれ?その下着は布の割合がとんでもなく少なくないでしょうか。まさかその小さい三角の布の部分と紐......紐だけに見えますが。どうやって履けというのでしょう。
「それ本当に下着ですか?」
「何?えっ、将生にはこれが帽子か何かに見えるの?」
そうじゃないですよね。下着の下のサポーター的な?ねえ、そういうものですよね。
「素敵だろう?これ……後ろ姿が本当に色っぽいと思うよ」
それは後ろ側でしょうか、布が全くありませんよ。上下二本の線に見えます。肝心な所が丸出しになるだけですよね。
今履いているものより心もとないです。デザインした人は何を考えて、こんなもの作ったのでしょうか。
ウエストのゴム部分と足の付け根でとめてあるだけで、肝心のお尻を覆うものはありません。
「履きませんっ!それは下着ではありませんよね!」
「ジョックストラップって言うんだよ。はい、どうぞ。ユズだって見たいよね?」
なぜオミさんが僕にその下着もどきを履かせようとしてるんでしょうか?
「それは履きません、絶対に嫌です!今履いてるのも出来ればお断りしたいくらいですから」
「うーん?ざんね......いや、他に何かあったかなあ?」
何を二人して残念そうな顔をしているのでしょうか。それより後ろに忘れ去られているスキニーパンツ取って下さい!
ともだちにシェアしよう!