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第33話
ふんっとそっぽを向くと、後ろからツンツンとつつかれる。そんな可愛いことしても無駄だし。
「不貞腐れてる律も可愛い。食べちゃいたい」
「たべ、る.......? っ!!!まさかこんな僕を傍に置いてくれてる理由って、僕を丸々育てて食べようとしてるの.......!?」
ぼ、僕なんて大してお肉も付いてないし.......あ、でも最近朔夜さんのご飯美味しいからちょっとお肉付いてきたかも.......。って!!もう食べられる準備してるってこと!?
やだやだ!!食べられるの嫌だよ!!
食べられると思ってふぇ.......と目に涙を溜めていると、後ろで爆笑する朔夜さん。
からかったな!?
「食べるわけないから!なんで律を食べるんだよ!そっちの意味じゃないし」
「そっちの意味って? 」
「ナイショ」
朔夜さんが言ったのにナイショって何なんだ!
教えてくれてもいいのに.......。分からないと思って、また僕を子ども扱いして.......。
「ご飯どうしようか。お腹は?」
「さっきサンドイッチ食べたから空いてないかな」
「だよね。じゃあ俺も軽めにしようかな」
「たまには僕が作ろうか?」
いつも仕事が終わってから僕のためにご飯を作ってくれる。絶対しんどいよね。
今日は僕が作りたい。迷惑かけたしたまには朔夜さんにゆっくりして欲しい。
「そんな事してる暇ある?じゃーん、これなーんだ」
「あ、千花ちゃんの.......」
「そう。写していいって。律はこっち、俺がご飯作るね」
「うぅ.......ごめんね.......」
たまには役に立ちたかったんだけどな.......。
でもこの量のノート写すの大変そうだし、今日は諦めよう。
千花ちゃんにお礼のメッセージ入れとこう。
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