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第36話

唇が離れる頃にはクタクタで、口の端からは呑みきれない唾液が垂れていた。朔夜さんはそれをペロリと舐め取り満足そうに微笑んでいる。 「は、.......ぅ、.......っ!」 「大丈夫?」 大丈夫は大丈夫なのだが、少々不味いかもしれない。 僕のおちんちんが勃ってる!なんで!? たまーに勃つ時はあるけど、理由なんて分からないし放置してるとすぐに治まる。 よりにもよってこんな時になるなんて! 「朔夜さん、舌入れるのだめ!」 「え、なんで?」 「なんでもだめ!」 「え~.......」 朔夜さんは残念そうだったけれど、仕方がないのだ。僕だって恥ずかしいけど、舌をくっつけるキス気持ちいいから好きだけど.......。 でもおちんちんが勃つの変じゃん!!そもそも勃つ理由が分からないから解決しようにも無理だし.......。 「眠いから寝る!おやすみ!」 「まだ寝れるのすごいなぁ。おやすみ」 いや、全く眠くないけどね!目はギンギンだよ! でもこうして放置しないとおちんちんが治らないんだもん。だから安静にしてないと。 頭まで布団を被り、体を丸めて目を瞑る。まだドキドキしている心臓を押さえて、『早く鎮まれ、早く鎮まれ』と心の中で唱えるのであった。

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