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第43話

話の内容的には、すごく面白いと思う。 でも浮気してる男の人がクズだなって思った。奥さんとは別の女の人とも浮気していて、奥さんに「浮気してるでしょ!?」と問い詰められても平気な顔して「していないよ」と言う。そして奥さんを安心させるような言葉を掛けて、お互いに服を脱ぎ始めるのだ。 またプロレスしてる。好きだよなこの人たち、毎回やってるじゃん。楽しいのかな。 「痛そうなのに.......」 「痛くはないんじゃないかな。気持ちいいんだと思うよ」 「そうなの? よく分かんない」 プロレスって痛いイメージがあったけど、気持ちいいとか思うものなの? でも女の人の声が痛そうではないから痛くはないのかな。しんどそうだけど.......。 色々思っていると、あっという間にドラマは終わってしまった。プロレスシーンが長くてあまり話は進んでいないと思う。 次回予告では、旦那さんの浮気がバレるっていう場面カットが流れていて、僕の心の中は拍手喝采だった。「このクズを早く懲らしめてやってください!」という気持ちだ。 「次も観ないとだな」 「ね!楽しみだね!」 あの旦那さんがどう懲らしめられるのかが気になる。このドラマの最終回も気になるし。 いつの間にかドラマに見入ってしまっていた。苦手なジャンルだが面白い。 「よし、じゃあ寝ようか」 「うん」 ドラマを見終わって時間は23時を過ぎていた。高校生にしては早い時間に寝るが、早く寝ても朝起きるのが辛い。朔夜さんは僕より早く起きるのに眠くならないのかな。 寝室に行き、電気を消してベッドサイドの明かりを付ける。ベッドに入るとふわぁ、と欠伸が出た。そこまで眠くないと思っていたけど、そうでもなかったみたい。 正面から朔夜さんに抱きしめられ、暖かくて安心する。 「おやすみ。律、好きだよ」 「おやすみ.......。ぼくも.......」 「好き」と言おうしたところで眠りに落ちてしまった。 家族の好きと同じ意味だと思うけれど、それでも嬉しい。幸せなのだ。

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