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第49話

ウキウキ気分でお風呂を済ませ、ベッドにダイブした。 来週の想像をするだけで堪らなくなって足をバタバタする。嬉しすぎて寝れないやつだ! はぁー、幸せ、どうすればいいんだこの気持ちは! 行き場のない感情に体をゴロゴロさせる。 人を好きになったのは初めてだ。こんな気持ちも初めてだ。優しく頭を撫でてくれたのも、寂しい時にぎゅっと抱きしめてくれたのも、キスをしたのも、全部朔夜さんが初めて。 ぎゅうっと胸が苦しくなる。食べすぎたかな.......? 「律、もう寝るの?」 「うん、明日千花ちゃんと買い物に行くんだ。 だけど、寝れなくて.......」 「本当に仲良いね。付き合ってないの?」 「ないない!ただの友達だし!男女の友情は成立するんだよ!」 「ならいいけど」 千花ちゃんは本当にただの友達。僕の好きな人は今目の前にいるんだけどなぁ。 ギシッとベッドが軋む音と共に、朔夜さんが僕に覆いかぶさってきた。 ひぇ、かっこよすぎる.......!なんて思っている間に唇を奪われた。啄むようなキスをして、不満そうな顔で僕を見る。 「口開けて」 「や、やだ! 舌入れるもん!」 「舌入れるの嫌?」 「いや、じゃ、ない.......けど.......」 「じゃあいいよね」 「うわぁ!んむっ、んッ、」 嫌じゃないと言うと、すぐさま僕の口を塞いで舌を突っ込んできた。 舌と舌が絡まり、クチュクチュといやらしい水音が響く。 もう無理!と朔夜さんの体を押し退けて、口元を手で覆う。 無理、気持ちいいもん.......!気持ちよくて僕の、僕のおちんちんが変になるもん.......! 「もっとしたかったのに.......。あ、勃ってる。キスで勃つなんて可愛い」 グッと僕の足の間に朔夜さんの膝が入る。その時に気付かれてしまった。僕のおちんちんが変になっている事に。 「ちょっ、触んないで! 僕のおちんちん変なんだもん!朔夜さんとキスするだけで立っちゃうし!こんなの初めてだから怖いの!」 「初めて.......? オナニーとかしないの?」 「おな.......?なにそれ?」 おなにー?とか初めて聞く言葉だ。そう言えば中学生の頃、クラスの男子がそんな感じの言葉を言っていた気がするけれど.......。全く興味なくて聞いてなかった。 朔夜さんはビックリした顔をしている。僕なにかおかしな事言った.......?

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